先月は春の嵐に見舞われ、まさかの公式中止を余儀なくされた摩耶山ブックカフェ、
今月は五月晴れの最高の陽気に包まれ、無事開催することができました。
カフェコーナーは、xChangeKOBEでもおなじみの穂の薫さん、リヤカー食堂さん、スローライフさんに加え、
今回から北区の一番人気カフェ(言うたもん勝ち)ふた葉さんにもご参加いただきました。
このメンバーが醸し出す、ゆるい(褒め言葉です)空気感がブックカフェ最大の魅力です。
この日もハイカーや観光客で掬星台は大賑わい、
何をやっているのだろうと興味本位で立ち寄ってくださる方々もたくさんいるわけで、
「毎月第一日曜日に山の上でお茶しながらゆっくり本でも読みましょうという青空読書会やってるんですよ、ほらこんなふうに・・・」と説明しながら辺りを見回すと、
ゆっくり本を読んでもらうつもりで用意したハンモックはこどもの遊具に、
円卓はハイカーの休憩所に、
さらに由々しき事態として、みんな食事やおしゃべりに夢中になって
誰 も 本 を 読 ん で い な い
でもこの企画がきっかけで、みんなが集まって楽しく過ごせるなら、まあそれでもいっか・・・いいのか?
このままではただの青空茶話会に終わってしまう、それはそれでいいんだけど、
何かひとつでもブックカフェらしさを付け加えるために、
開催2日前になって急遽告知した、第2回ビブリオバトル摩耶山頂上決戦を行いました。
写真でも円卓の中央に写っているように、
今回の優勝賞品は、おいしくてつよくなるセレクション・ザ・グリコBOX!
盛り上がりに欠けることを危惧して、参加者をエサで釣ろうという浅はかな作戦です。
そしてその賞品を手にしたのは・・・なななんと僕!
おそらくその半分以上は同情票だと思いますが、
自分で用意した賞品を自分で受け取ったままでは、やらせ感が払拭できないので、
箱の中身は参加者みんなで山分けとなりました。
ちなみに今回ご紹介した僕の人生におけるホーリー・バイブル『タオのプーさん』は、
摩耶ビューテラス702の本棚に並べておきますので、またいつでも読みにきてください。
もうひとつ、こちらで素敵な冊子をご紹介させていただきます。
ブックカフェでも多大なご協力をいただいております中川紺さんの執筆による
『灘四季物語・春 ~小さな古本屋のちょっとだけふつうじゃない日常~』
10分もあれば読めてしまう2話のショートストーリーなので、
ブックカフェにはもってこいです。
登場人物が話す神戸弁のリズムが小気味よく、
灘区に対する深い造詣と、何より愛情なくしては書けないお話です。
可愛いイラストに、書評や、もちろん実在するスポットのお散歩マップまでついて、
定価0円というのだから、もってけドロボー。
こちらもビューテラスで置かせていただきます。数に限りがありますのでお早めに!