僕は5月に続いて2回目の東北行きでしたが、前回との違いは何と言っても人数!
リーダーの白馬堂あさやん 、Organic Crossing のでっちゃんに加えて、
六甲山仲間のアルビコッコ さん、ばんまい スタッフのリョウタくん、
高砂の雑貨&カフェchaco のしほさんと匠工芸 のたくみさん、
それぞれ性格も職業も特技も(血液型も)違う個性豊かなメンバーです。
22時頃に大阪を出発して約12時間、今回も車を出していただいたあさやんと、交代で運転していただいたみなさんのおかげで、また無事ボランティアベースへ戻ってくることができました。
「おかえり~」と迎えてくれるあたたかい仲間が集まる場所。

chacoさんが家族総出で2週間かけて焼き上げたという絶品ラスク受け渡しのようす。
短い滞在期間を少しでも無駄にしないよう、
さっそく初日の活動場所である尾崎に移動。
津波で北上川に架かる橋が分断されて孤立してしまったその地区は、
ずっとボランティアの手が入ることもできず、100日前の傷痕を残したまま。




この日初めて数十名のボランティアが動員され、
人海戦術で、民宿の瓦礫撤去にあたりました。

ここを経営するご夫婦がたった二人がかりで、3ヵ月かけて運び出したという瓦礫の山。

軽トラやネコに乗せて道路脇へ運び出す、という作業の繰り返し。

無限に続くかに思われた作業も、2時間ほどで半分程度に。
人の力ってすばらしい。

休憩時には豚汁やアルファ米などの炊き出しも。


ボランティアどうし支えあうこともボランティアの使命。
津波に飲まれて時を止めた時計と、いまを示す時計。
その差100日間。復旧に向けて、やっと本格的に動き出すまでに要した時間。

当時の様子を語る旅館のおかあさん。
最近の若いもんも見直していただけたようです。
2日目はあいにくの雨模様。
屋外での作業は困難とのことで、想い出のM中へ。
みなと食堂の炊き出し隊は人数が足りていたので、
これまでアンタッチャブルだった校長室の泥出しを行いました。

こちらも最初は一体どこから手をつけていけばいいのかという状態です。
たまにこういう想い出のものも出てくるので、作業は繊細に、テキパキと。

40㎝級のカツオもあがりました。3ヵ月寝かせたものは臭いも尋常ではない。

校長室といえばお決まりのゴルフクラブを添えて。
お昼休憩はもちろんみなと食堂で。
カレーにサクランボに味噌汁にラスク。味のデパートや。

この日のスペシャルゲスト、仮面ライダーと一緒にちびっこ達が記念撮影。

お腹も満足したところで、校長室の泥出し再開。
6名体制でトータル5時間ほどで、ここまできれいになりました!

最後にみんながどうしても気になっていた開かずの地下扉。




中からはなんと・・・



ファラオの姿が!

※真実はすべて自分の目で確かめてください。
今回の活動に対する校長先生からの評価は以下の通りです。(作業中の出土品より)

今回行ってみて感じたのは、
その時点で必要とされる支援の在り方は刻々と変化していること。
炊き出しや物資の配給をただ延々と続けるのではなく、
そこに暮らす人々が再び自立して生活できる環境を整えることが大切。
瓦礫の撤去さえ手つかずの場所もあれば、
仮設住宅が建っても生活の術がなく、避難所に戻ってきたり、
慣れない隣人関係による衝突なども起こりえるようです。
また、長期で関わるボランティアのにも疲れが見えはじめ、
そういった方々を支えるためにも、まだまだ人手が足りないのが現状です。
これといった技術も持たない僕ですが、
少しの肉体労働や、頑張るみんなにコーヒーを淹れることなら貢献できます。
顔と顔を向き合わせ、直接つながってゆく支援が何より求められています。
それを伝えるのもひとつの使命。
もうすこしがんばろう、僕ら!