ブラザーズ・クエイ展 松濤美術館 | 青空アロマテラピー!

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ココロ、感じるままに空に投げたら、きっと輝く虹になるっ

2度目のパリに行った時、
道に迷って横道を通ると、

細い、ガラス張りのアーケード街に入り込んでしまった。



はい。またもや唐突に始めますw


こんにちは!

青空アロマテラピー!の 井上ミウ です。



今日はブラザーズ・クエイ展を見に行きました。
さて、その感想です。


パリを思い出したのです。




パリには、18世紀以降、パッサージュと呼ばれる
雨でも買い物ができるガラス屋根のある通りが、いくつも作られた。

検索をすれば、とてもきれいなパッサージュがパリ案内として紹介されているが、

私が迷い込んだのは、そんな美しいところではなかった。

ガラスは所々割れ、
狭く細い通りに、やっているのか
打ち捨てられたのか、
よく分からない商店が並ぶ。

店を区切るガラスのショーウィンドウは
曇っていて、
万華鏡のように私を映している。

怖い。

けれども、私は下町育ちだ。

昔のアメ横や浅草の路地の細道を知ってる。

得体の知れないバッタ屋、
太ったやる気のない女店主の履く
サンダルのビジュー。

そんなものを怖がっていては
下町っ子をやってられるか。

けれど、

パッサージュは本当に
2度と戻れない迷路のようで、
前世紀から積み重なった吐息のようで
胸が苦しい。

急いで外へ出ると、そこは裏通り。

古い木のドアが薄く開いていて、
入り口では、ガーターベルトの女が
腕組みしてもたれ掛かって
こちらを見ている。

これは本当に危ないところに出てしまった。

急いでそこを抜けて、
闇雲に歩くと、

急に、賑やかで明るい大通りに出た。

ブラザーズ・クエイの怪しい世界は、
ヨーロッパという一筋縄ではいかない歴史の、
1つ通り向こうにあるかも知れない
凄味を感じさせてくれる。

フィラデルフィア出身のアメリカ人なんだけどねw
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さて、久しぶりに会う、古い恋人のような、

ブラザーズ・クエイ監督作品

映画
『ストリート・オブ・クロコダイル』。


この感じは…

懐かしい恋人に会いに行ったのだが、
相変わらず病んだヤツで、
会ったはいいが、吐きそうwww

て感じw


日本初公開は80年代、
私は10代だったろうか。


単館ロードショー。
六本木のアート系シアターで見た時、
涙が止まらなかったんだ。 
朽ちて行くネジが、
まるでmy心象風景だった。


この映画、ビデオはデッキが壊れて以来、
しまったまま。


DVDにはならず、ブルーレイ。


しかし、この感じ…。

買ったら吐きそうなんで…

もうちょっと温めておくべ。