S&P500の弱点②


過去を振り返ると、1966年から1982年末までの17年間、ダウ平均はほぼ横ばいで推移していました。この17年間とは、個人投資家の運用期間を30年とした場合、半分以上をしめます。


この17年もの弱気相場が個人投資家の人生においていつ訪れるのかということは誰にもわかりません。20代で訪れるのか、あるいは50代で訪れるのか、それによって将来のパフォーマンスも大きく変わってしまうのです。


たとえば、1953年から1982末までの30年間、ダウ平均に1000ドル投資した場合、当初の1000ドルは3600ドルと3.6倍になりましたが1966年から1995年末までの30年間では当初の1000ドルが5200ドルと5.2倍にもなりました。


このように、いつの時代に運用するのかで将来のパフォーマンスが大きく変わることを考えれば、ダウ平均同様S&P500がいつの時代も完璧な投資対象になるわけではないということがわかると思います。