⑤税効果会計-4


会計上、税引前当期純利益と整合性が取れる税額は、すでにPLに貸倒引当金を計上しているわけですから、あくまで税引前当期純利益の金額に税率30%をかけた金額になります。これは、ひとつ前のお題で計算した税法上の税額と差があります。税法上の支払うべき税額を財務諸表上に残しながら、会計上のあるべき税額である金額がわかるように法人税等調整額という項目を設けることにしました。そこに、2つの差額のマイナスを計上することにしたのです。しかし、法人税等調整額にマイナスを書き入れたことによって、当期純利益が押し上げられ、それとつながっているBSの右側も増えてしまいます。さて、BSをバランスさせるには、どうすればよいでしょうか。