⑤税効果会計-2
貸倒引当金が費用として計上されています。ところが、税法ではこの貸倒引当金がこの期の損金として認められなかったとします。すると、この期の課税所得は、税引前当期純利益よりこの貸倒引当金の分だけ増えることになります。税額は課税所得に30%をかけた金額になります。しかし、この時点では、税金は計上されるだけで実際には支払われません。法人税等の支払いは、決算日の翌日から2ヶ月以内に行われます。つまり、BSの左側の現金に動きはありません。このまだ支払われていない税額は、BSでは負債の部の未払法人税等に計上されます。これでBSの左右がバランスします。税額を計上する時点での現金に動きはありませんので、CSは直接法・間接法ともに一切動きはありません。