③減損会計

減損会計は、固定資産の収益性が低下して、固定資産にかけた投資額の回収が見込めなくなった場合に適用されます。時価会計は有価証券などの金融資産や金融負債に対して適用されて固定資産には適用されませんが、減損会計は逆に建物や機械装置などの固定資産にだけ適用されます。また、時価会計は価値が上がっても下がってもそれを反映させますが、減損会計は評価が下がった場合に帳簿価額を下げるだけで、評価を上げることはありません。

減損会計が適用され固定資産が減損されるとします。この差は、PLの特別損失の減損損失に計上されることでBSの左右がバランスします。

減損会計の適用で現金の動きはありませんので、直接法CSに動きはありません。間接法CSは、現金の動きがないのに税引前当期純利益が下がったので、現金の動きを計算するには減損損失に数字を入れて足し戻しておく必要があります。