配当貴族(25年以上連続増配をしている銘柄群)10社に均等配分投資し、配当金を組入れ比率最低銘柄に再投資することをルールにしているんですが、どうしてこのようなルールにしているのかというと理由があり、それは、特に値下がりしている不人気(割安)銘柄に集中的に再投資するためです。これがS&P500ETFに再投資していたら割高株を比較的多めに買い増すことになるわけです。


加えて、均等配分投資しているのは、ポートフォリオのバランスを一定に保つためです。たとえば、10銘柄に分散投資していれば、いずれ特定の銘柄だけが暴落するなんてことになると思うんですけど、その時、これを「優良株の大バーゲンセールや〜」と飛びついて大量にその株を買い増してしまえば、ポートフォリオはいつの間にかそのバーゲン銘柄が半分を占めるなんてことになって、最終的にはそのバーゲン銘柄の値動きにポートフォリオ全体か振り回されるなんてことになりかねません。


そのため、10銘柄に均等分散投資することで、どんなに割安で魅力的に見える株でも、それ以上のめり込み過ぎないようにストッパーをかけているわけです。


ただし、配当貴族指数もまた完璧な投資対象ではありません。強気相場では配当貴族指数はS&P500種指数のパフォーマンスを下回る傾向があるので、これから強気相場が続くと仮定すれば、S&P500種指数を下回るパフォーマンスに甘んじなければなりません。


とはいえ、短期的なパフォーマンスの優劣を無視して堅実な長期投資ができるのであれば、誰もが勝てないって諦めているS&P500種指数に勝つことだってできるはずです。