不確実性(リスク)と割引率③
【投資における「情報」の重要性】
情報のない株式はリスクが高いので、買えないし、そもそも売買もしにくい。
上場している株式銘柄の中でも、情報量の乏しい中小企業、ベンチャー企業の株式は取引量が乏しくなります。取引量が少ないと流動性が欠如することとなり、株価に流動性ディスカウトが付されて理論的価格よりも低い株価で取引されることもあります。
このように投資家間で、または、起業と投資家との間で情報の非対称性が大きい場合は、それを解消してあげる必要があります。したがって、企業は積極的にIR(Investor Relations:投資家とのコミュニケーション)活動を行い、自社に関する情報の流布に努めるわけです。
さて、いままでの話から何がわかったかと言いますと、リスクが高いほうがより割り引かれるということです。これは大原則ですので、よく頭に入れておいてください。