部活を辞めた息子は明るくなりました。
肩の荷が降りた、そんな感じでしょうか…

私は、そんな息子を見て

「これでよかったのかなぁ…」

という思い

「途中で投げだしちゃったな…」

最後までやり通させることができない母親、という劣等感でいっぱいになっていました。
表向きは、目一杯強がって、

「仕方ないよ、子供が決めたことだから」

とは言ってみても、同じ部活の子供達やお母さん達に会ったりすることを避けるようになりました。

  全然平気じゃない自分の心、
  ちゃんと頑張っている家庭を
  うらやむ気持ち、

それを抑えて、笑顔をつくる自信がありませんでした。そんな自分も大嫌いでした。
この頃から、私自身、なんともいえない生きづらさを感じていました。

私の心には、息子の気持ちを理解しようとか、どんな時でも息子の味方でいようとか、そんな一番大事なことが抜け落ちていたのです。


他のお母さん達は、私達親子のこと、どう見てるのかな…
「辛いから逃げただけじゃない…だめじゃん!」

そんな聞こえない声を恐れて、どんどん自分を見失って、どんどん息子の心も見失っていきました。