プチ不登校を克服して息子は小学校生活を満喫していました。
その後はごくごく普通に友だちと遊び、
普通に勉強して、卒業の日をむかえました。
中学校の新しい生活は大丈夫かな?と、親子緊張気味でしたが、運動部の部活にも入り、目をキラキラさせ、中学校生活がスタートしたのです。
たぶん、中体連が終わり、3年生が引退したあたりからでしょうか、雲行きが怪しくなったのは…
「部活、行きたくないな…」
息子の気持ちにうすうす気づいてはいました。
というのも、ここの中学校の部活は親が積極的に参加しているのです。
今はそういう学校が多いと聞きますが、
試合や練習試合の送り迎え。
市内中学校の保護者の会があって、審判や試合運営の手伝い。年に一度、大きな大会のスポンサー集めや、当日の手伝い…
週に2度、外部指導員の先生の練習の時は、お茶出し、当番の保護者は練習おわりまで、体育館で見学…。
上級生のお母さんが何かと口をはさみ、何かと息子達を叱り飛ばすのです。
「なんで言われたことができないの!」
「挨拶ぐらいちゃんとしなさい!」
「今年の一年生はひどいよね」
実際、私もかかわるのが嫌でした。
外部指導員の先生にも息子は嫌悪感を感じていました。
ただただ、怒鳴るだけ。
確かに子供達はやる気まんまん!というタイプではなく、先生の、やる気のない奴はかえれ!という気持ちはわかりすが、
そのやる気にさせるのが、先生の役目ではないのか…
息子はやればやるほど、自信を失っていきました。
ただ、どんな部活でも3年間続ければ、息子の自信になり、人付き合いや忍耐も身につくだろう、と、私はここでも間違いをおかしてしまったのです。
「つらいからって、今辞めたら逃げるだけ
じゃない?最後までがんばろうよ」
まずは、息子の辛い気持ちや、先生、保護者など大人達の対応のまずさを認め、息子を尊重すべきでした。
私がしたことは、[子供を困難にも負けずに頑張れる子に育てているんだ]という自己満足と、周りのお母さん達からの目を気にしての自己保身。
またひとつ、息子の気持ちは私から離れたことでしょう…。