認知症と糖尿病 | そらぶろ

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果物大好き、お菓子大好きな糖尿病の母。
なんとか食生活を改善しようと手伝い中です。

糖尿病になったから認知症になるとは言えませんが、認知症になると糖尿病が悪化するとは言えます。

認知症になると自制することができなくなるのと、病状が進行すると食べたことを忘れるので食べ過ぎになります。
義父は若いときに潰瘍で胃を半分以上取り除き少食になり、食べるものにもかなり気を遣い、消化の悪い物や刺激物は一切食べず、量も徹底的にコントロールしていました。
でも、晩年認知症が進んだときは、一日中食べていました。
夜中もお煎餅やカステラを一袋を毎日。
義父は末期の胃癌でしたが、一生でいちばん食べたのが亡くなる前の半年くらいでした。

私の母も認知症になってから、食べる量がどっと増えました。
注意すると「食べてない」の一点張り。
本人が食べた自覚がなくても、実際は食べてるから血糖値はぐんぐん上昇。
結局、経口薬では血糖値をコントロールできなくなり、インスリン注射を打つ治療になりました。

インスリン注射は血糖値を簡単に下げる(上げにくくする、かな)ので、糖尿病が進行した場合には大切な治療です。
でも、使い方を間違えると低血糖を引き起こします。
食事を抜いたり、経口薬の量を誤ると、体内にインスリンが増え過ぎて低血糖の発作を起す。
軽くはめまいや倦怠感。重度になると暴れたり意識を失ったり。
最悪死に至ることも。
母は朝食を抜くことが多いので、午前中は目が離せません。

でも、昼や夜は穏やかになりました。
考えること、言うことも、以前の母に戻っているようなときが増えた。
インスリンが認知症治療になるわけではありませんが、からだの不調(ひどい眠気や疲れ)が軽減されたことは、母の精神面にかなりいい影響があるように思えます。




でも…