Pioneer SE-MX9 アイドルマスター公式ヘッドホン | 青山学院大学アイドルマスター愛好会公式ブログ

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はいどうも。ここ数日ありえん大量の記事が更新されて、逆に心配になってきた副会長のふぁぼ原です。

 

さて、私は765では千早P、ミリオンでは静香P(シンデレラでは未央P)ですので、もちろん何の迷いもなく買ってしまいました。アイマスヘッドホン。3万ちょっとなんてその辺のガチャや積んだCDとか買い漁ったミリオンのライブ映像に比べれば安い安い

今日はこのヘッドホンを写真も交えて紹介して行こうと思います。

http://onkyodirect.jp/TIM_headphone.html

写真1. 外箱(正面)

(李衣菜と静香、完全に髪の毛挟んでますけど大丈夫なんですかね…?)

写真2. 外箱(右斜めから)

3チームのロゴマークがあしらわれていて良いですね。

写真3. 内箱を開封

高級感のある箱です。

 

写真4. 箱の中身

ヘッドホン本体の他、オリジナルのケースとコードが付いています。

写真5. イヤー部分の外装

ここにも3チームのロゴがあしらわれています。

これをつけて出かければ、自分がPだということが分かる人にはわかる、そんな目印になりそうです。

(実際当会でもう一人これを買った某Pは話しかけられたそうです。)

ところで、上の写真、☆が光っているように見えますがこれはただの光の加減です。

星が三つでミツボシなので実質未央ですね(?

付けた感じですが、耳をすっぽりと覆う感じで、とてもフィットしています。また、そこまで重量級なヘッドホンでもないので、長時間つけていてもそんなに疲れないと思われます。

 

 と、ここまで紹介してきましたが、なんと言ってもこのヘッドホン、今話題のハイレゾ対応のもので、箱の右下にも「Hi-Res Audio」のマークが入っています。

 ハイレゾとは何ぞやという人のために説明しますと、MP3やCDでは記録できなかった微妙は音の違いが記録された音楽データのことで、一般的には従来のCD以上の音質のものを指します。つまるところ、CDより高音質です。はい。

 もちろん、ヘッドホンがハイレゾに対応していても、楽曲がMP3だったり、プレーヤーがハイレゾ音源の出力に対応していなかったらせっかくのヘッドホンの性能を完全には生かせません。しかし、音源については心配いりません。e-onkyo musicをはじめとする音楽配信各社から、アイマス楽曲のハイレゾ配信が2月より順次開始されています。私も4曲購入しました。(Happy!, Tulip, トキメキの音符になって, Precious Grain)

 また、このためにiPhone対応のハイレゾポータブルアンプも買いました。

 今、丁度トキメキの音符になってを聴いていますが、星梨花が目の前にいる感じがしますね。楽器類の音もはっきりしていて、確かにCDより高音質だと感じます。(ほらこれを読んでいるであろう星梨花Pのま○もとくんもハイレゾ環境を整えよう✋)

 

~~以下、技術的な話(クソ長いよ)~~

 さてさて、このハイレゾ音源ですが、巷では色々な情報が飛び交っています。このハイレゾ音源で注目されるのが、サンプリング周波数とビット深度です。連続したアナログ波である音楽を不連続なデジタルデータとして記録するのですが、サンプリング周波数は、1秒間に何回その波形の値を見るかを表していて、ビット深度は、その1回のサンプリングにどれだけの情報量を使うかを表します。

 一般的な音楽CDは44.1kHz/16bitとなっています。1秒間に44,100回波形から値をサンプリングし、1回あたり16bit(2バイト)のデジタルデータに変換します。

 今回私がe-onkyo musicで購入した4曲は、どれも96kHz/24bitです。1秒間に96,000回サンプリングし、1回あたり24bit(3バイト)使います。

 当然後者の方がデータからアナログ波形に戻したときに音質が良くなるというのが直感的な理解だと思います。

 しかし中には、「人間の可聴域」・「ナイキスト・シャノンの標本化定理」を持ち出し、これに異を唱える人がいます。

 まず人間の可聴域は約20Hz~20,000Hz(20kHz)です。この領域の外側の音は人間には聞こえません。次にナイキスト・シャノンの標本化定理(以下単に標本化定理)ですが、単純に言うと、サンプリング時に、サンプリング周波数が音の波形の最大周波数の2倍より高ければ、サンプリング後のデジタルデータから元の音源が完全に再構成できるという定理です。この2つのことから、「CD音質である44.1kHzのサンプリング周波数は、人間の可聴域の上限である約20kHzの倍以上であり、44.1kHzのサンプリングで人間の可聴域にある音を完全に再現可能である。よってハイレゾ音源は無駄にデータ量が多いだけ。」という主張をたまに見ます。

 最初にはっきり言っておきますが、これは間違いです。また、理工学部生の私としては、科学的に聞こえないものを「聞こえる」と言うことはできないので、もちろん「可聴域外の音が聞こえる」などというオカルトじみた話でもありません。多少の個人差はあるとしても、聞こえないものは聞こえないんです。

 上の主張の何が間違っているかというと、実は定理の使い方です。もう一度読み直してみましょう。

「サンプリング周波数が音の波形の最大周波数の2倍より高ければ、サンプリング後のデジタルデータから元の音源が完全に再構成できる。」

お判りでしょうか。つまり、収録する音の周波数が最大22.05kHzの時には、44.1kHzより高いサンプリング周波数で完全に再現できるということです。そして、サンプリング周波数の半分(これをナイキスト周波数という)より高い周波数が含まれている場合は、標本化時に折り返し雑音と呼ばれるノイズが発生します。高周波数域をカットし、低周波数域を通す「ローパスフィルタ」を用いて、ナイキスト周波数以上の成分をカットしてしまえば良いのですが、ナイキスト周波数を境に完全にカットできる理想的なローパスフィルタは実現できないため、やはり44.1kHzのサンプリングではノイズが乗る可能性が非常に高くなります。96kHzなど高い周波数でサンプリングしておけば、「高い周波数帯を段階的にカットするあんまり理想的じゃないフィルタ」を用いたとしても、フィルタの境界をすべて可聴域外に追いやってしまえば、人間には知覚できない範囲で丸く収めることが容易になるのです。

 また、これらの定理は音が正弦波(あるいは正弦波をいくつか合成してできた波形)であることを前提としていますので、音が正弦波でない(矩形波、三角波、のこぎり波など)場合は、さらに厳しくなります。

 

図1. 矩形波(パルス波)と正弦波(サイン波)

 数学や信号理論などを勉強している人の中には「どんな信号波形でも、フーリエ変換によって正弦波の組み合わせに変換できる」ことを知っている人がいると思います。しかしこれでも、完全な矩形波を表すためには正弦波を無限に足していかなければなりませんし、扱う正弦波の周波数も無限大まで行ってしまいます。理論上は可能ですが、現実的には無理です。

図2. 10個の正弦波で矩形波を近似した波形

  まぁ、そのほかにもAD変換、DA変換についてかなり色々複雑な事情があるのですが、これ以上は完全に沼に落ちていく一方なので、この辺にしておくとして、今まで述べてきたような、ローパスフィルタの理想と現実、アナログ→デジタル→アナログという変換プロセスの理論的なお話と現実的なお話などを鑑みると、人間の可聴域からは大きく飛び出す周波数帯を(理論上)記録できるようなサンプリング周波数で、たくさんの値をサンプリングしておくことは、音質の向上に大きく寄与するということが理解できるのではないかと思います。

 

 ここまで長々と語ってきましたが、まあそもそもヘッドホン自体が高級仕様なので、音源がハイレゾじゃなくても割と音が良くなることが多いのではないかと思います。

 また、これからアイマス楽曲のハイレゾ配信がどんどん拡大されていくらしいので、期待したいです。個人的にはアイルとか聞きたいよ。

 

ではでは

 

最後に、私はただの冴えないオタク理系大学生ですので、上記理論を完全に理解しているという自信はそれほどありません。もし何か間違った記述がありましたらコメントにてお知らせください。また、なるべく広く理解していただくことを目的に、話を端折るなどしている部分もありますので、その方面のガチプロの方々は斧をしまって大目に見てくださいお願いしますなんでも(ry

 

ふぁぼ原