靖国神社とバチカンとの意外な関係 | 行動派行政書士のチャレンジとつぶやき(医療・産業廃棄物・出入国在留許可(出入国管理)・建設業・農地法・土地利用・相続・民事法務等)

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【意外に知られていない、ローマ法王と靖国神社の関係】
靖国神社の近くに白百合学園というミッション系の女子校がある。立地の関係で、靖国神社の境内を通学路とする生徒も多いらしいが、意外なことに、靖国神社本殿に向かって一礼して登下校する生徒がいるのだそうだ。キリスト教系の学園なのに、である。

ローマ法王ベネディクト16世の退位が日本でも話題となっているが、今日は先代の故ヨハネ・パウロ2世について書こうと思う。ヨハネ・パウロ2世と靖国神社には意外なエピソードがある。

私はキリスト教と全く縁のない、そこらによくいる日本人である。だが一応、理解を試みようとした時期があり、旧約聖書の「創世記」と「出エジプト記」は読んでみた。だが読んではみたものの、そこに書かれていたのはイスラエルの民によるパレスチナ侵略と、当たり前のように描かれる奴隷制度であり、無宗教であり義務教育で人権について習った私からすると、失礼ながら正直言ってみれば、我慢ならない内容であった。しかも出エジプト記に書かれている「過越」なんて、神による人類虐殺である(過越祭はユダヤだが)。

そんな偏見をキリスト教にもつ私であるが、ローマ法王(ローマ教皇)とローマ法王庁(ローマ教皇庁)の懐の深さには敬意をもっている。

上でも書いた通り、白百合学園はキリスト教系のお嬢様学校である。そんな学園に、1981年、ヨハネ・パウロ2世が訪れた。その時、ある生徒がローマ法王に対してこう質問したそうである。

「通学路に靖国神社があるのですが、どうすればいいですか?」

漠然とした質問であるが、戦後日本が持つ、軍国主義時代への解釈の曖昧さがよく滲み出た文言である。この質問に、ヨハネ・パウロ2世はこう応えた。

「頭を垂れて通りなさい」

それ以降、白百合学園の生徒は、靖国神社に向かって頭を下げるようになったということである。ちょっと出来過ぎた話でもあるが、実際に一礼をしている生徒がいるのも事実なのである。

また、ヨハネ・パウロ2世は、A級戦犯・BC級戦犯へのミサをサン・ピエトロ大聖堂で執り行うこともしている。

これらのエピソードは、決して第二次大戦と当時の日本をローマ法王が肯定しているわけではないと思う。それは当然で、戦争を絶対に繰り返してはならないということ、しいては人の命を脅かすあらゆるものが無くなるようにというのがローマ法王の祈りだからである。ヨハネ・パウロ2世は広島と長崎にも来て、核廃絶を訴えもした。

私は、本来なら憎むべき戦争の当事者であった戦犯をも包み込む、ローマ法王の懐の深さに敬意を表するのである。
http://neetdream.phpapps.jp/2013/02/147/

https://m.youtube.com/watch?v=whFNY3NnOKg