最近、首都圏の方は地震が頻発していると思われておられるでしょう。

2024年の東日本の地震の震央分布図を気象庁が発表しています。

https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#7/36.875/140.922/&elem=hypo&contents=earthquake_map

茨木県南部、房総半島東南沿岸、福島県東方沖の地震のmagnitude(M)が以外に大

 

首都圏に関係する自然災害といえば、火山・噴火もあり得ます。

-----
西丸地震哉「日本百山」実業之日本社,ISBN4-408-00748-X,1998.6.15.
p.274, 頂上のお鉢めぐりの段で、冨士山に蒸気の噴気口があること、いまでも活火山であること、噴火の可能性が語られている。そのとき、西北側が馬蹄形に吹き飛び、高さが-350mとなる、ことが予想されている。

それで冨士山の噴火史を調べた。
宝永噴火(1707)
https://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1707_houei_fujisan_funka/pdf/1707-houei-fujisanFUNKA_06_chap2.pdf
江戸の街まで噴火灰が降った、と書かれている。

 

富士市HPより
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/safety/c0107/fmervo000000oxtb.html

◇宝永噴火:
この噴火は日本最大級の地震である宝永地震(!)の49日後に始まり、

江戸市中まで大量の火山灰を降下させるなど特徴的な噴火でした。

噴火の1~2か月前から山中のみで有感となる地震活動が発生し、十数日前から地震活動が活発化、

前日には山麓でも有感となる地震(!)が増加しました(最大規模はマグニチュード5程度)。

12月16日朝に南東山腹(今の宝永山)で大爆発を起こし、黒煙、噴石、降灰があり、激しい火山雷があったとのことです。

また、その日のうちに江戸にも多量の降灰があり、川崎で5センチメートル積もっています。

噴火は月末まで断続的に起きました。

◇山頂で有感地震(1987年8月20日~27日)
富士山で一時的に火山性地震が活発化し、山頂で有感地震を4回記録しました。(最大震度3) やや深部での低周波地震の多発(2000年10月~12月及び2001年4月~5月)富士山のやや深部で、低周波地震が一時的に多発しました。

◇山頂周辺での噴気活動
明治、大正、昭和中期に掛けての期間、荒巻を中心とした一帯で明白な噴気活動が存在したことが、測候所の記録や登山客の証言として残されています。 

この噴気活動は明治中期から大正にかけて、荒巻を中心に場所を変えつつ活発に活動していたとされています。

活動は昭和に入って低下し始めましたが、1957年の気象庁の調査においても50度の温度を記録していました。

その後1960年代には活動は終息し、現在、山頂付近には噴気活動は認められていません。 

しかしながら、噴気活動終了後も山頂火口や宝永火口付近で地熱が観測されたとの記録もありました。
---以上 富士市の公式HPから

気象庁
https://www.jma.go.jp/jma/press/0309/30a/fuji02.pdf
2003/9/30付け、冨士山の東北東斜面の陥没と噴気のことが書かれている。

同山は冨士火山帯**に属すと、私は教えられていた。同火山帯は最近でも各所*で噴火している。
*)三宅島、小笠原・西之島、硫黄島、福徳岡の場など
**)冨士火山帯: 新潟焼山(やけやま)、妙高、八ヶ岳、冨士、箱根を経て、
伊豆半島、伊豆諸島、火山列島、マリアナ諸島へ連なる第四紀***の火山帯。
現在、東日本火山帯という。
***)Quaternary period, 地質時代の一つ、258万8000年前~現在の期間。

三宅島については気象庁のHPが詳しい
https://www.data.jma.go.jp/vois/data/tokyo/rovdm/Miyakejima_rovdm/miyakejima_hist.html
---引用
三宅島では、有史以来たびたび噴火災害が発生しており、記録が残されています。
20世紀以降においても1940、1962、1983、2000年

2000年(平成12年)
6月26日から地震活動が始まり、27日に西方沖で海底噴火を確認。
7月8日雄山山頂で噴火が始まり、7月14〜15日、8月10、13、14、18、29日に噴火。
山頂カルデラ内に直径約1.6km、深さ約450mの陥没孔が出現。
降灰、噴石はあるが溶岩は噴出せず。
低温の火砕流発生。火山灰多量。
火山性ガスの噴出は1日あたり数万トンに及ぶ。
全島民約3,800人が4年5か月の間島外避難。火山活動は継続中。
---引用終