お父様がくれたオレンジ色の空き箱。
ちょっと小さめだから中に入るよりも、
こうやってもたれかかるのがいいかな。
コロンママ「コロンさん、目やにがたくさんついてます。」
チョイチョイ、チョイチョイ。
目やにを取ってもらったらなぜかあくびが出ます。
お目目はスッキリしたけど、ピノくんがウロウロしてるのが気になります。
コロンママ「ピノくんはたぶんオレンジ箱を使いたいんですよ。」
そんなわけでピノくんはオレンジの箱に入ります。
ふんふん、ふんふん。
ほのかに香ばしいかほりがした気がして、ペロン。
微動だにしないピノくんを置いて、ぼくはちょっと離れます。
ぼくとピノくんはベタベタくっつくような関係ではないので、これでいいんです。
そんなことを思ってゴロンとしてると、
大きな丸顔をはみ出させながら、ドヤ顔でこっちを見てるピノくんなのでした。