2012/03/11
2011年3月11日
この日、僕は阿佐ヶ谷のアルシェという地下の薄汚れた劇場で、魂の輪廻を描いた舞台に出演していた。
今でも、完全に届けきることが出来なかった後悔はある…
ただあの瞬間、劇場で芝居が出来ていた事は誇りとなった。
あれから一年…
偶然か必然か、今年も同じ時間、同じ場所にいた。
今度は客席に座って。
何の因果か、見ていた芝居は震災を題材にした話し。
あの時、不謹慎だと叫ばれ続けながら、演劇を続けた一年前…
客席は疎らで、どこもかしこも、落ち着かない。
降って湧いた非日常に自分自身も飲み込まれていた。
演劇を続けなければ、意味がない!
と信じていた想いが、今日の芝居で一つ結実した気がした。
満席の客席、フワッと舞う笑い声、そっと涙する人…
一年前とは違う風景があった。
演劇配合サプリメンツ
花音-カノン-
おれは、素晴らしい芝居だったと思う。