奇妙な物音… | 青柳尊哉オフィシャルブログ 酔いどれ女神の旅日記 Powered by Ameba

奇妙な物音…




『さて洗濯でもするかな』と、重い腰を上げ、おれの上京物語に欠かせないアイテム洗濯機に電源を入れる。



心地好い程に馴染んだ電子音に安堵しながら、洗剤、柔軟剤とお決まりの作業に流れる。



洗濯機が、おれの能力を遥かに上回る仕事ぶりを発揮する間に、おれも出来る事を探す。



『おれも洗うか』と…



付き合いだして数ヶ月の給湯機に電源を入れ、シャワーの温度を調整する。



数ヶ月とはいえ、勝手知ったる付き合いである。



さっぱりと、己を洗い上げ、おれを覆い隠すには十分のバスタオルに身を任せた時だ。







『ダンッダンッ!!』




と玄関の方より激しい物音が。



無防備が故に、猛烈な恐怖にかられながらも、ゆっくりと玄関の覗き穴を覗いてみる。



誰もいない。



『気のせいか…』と必要以上の安心感に包まれた頃、今度は、

『ギィー』

という、おれの心拍数を跳ね上げるには抜群の効果を発揮する物音が。



誰かいる…



そんな恐ろしい事が頭をよぎった次の瞬間。

















『ジャー…ピーッピーッ』



洗濯機が必要以上の仕事をしてくれた瞬間だった。






ぢゃそいぎね。。。