インサイド・ヘッド | MamMa Mi〜A ♡アナウンサー 青柳万美のBlog  

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映画、舞台、そして人と食!
日常のあらゆる"おいしい出会い"に感謝をこめて 

心はどこにある?
ウレシイとか、カナシイとか、いろんな感情や行動はどうしておきる?
古代ギリシャの哲学者の時代から、現代の私たちも、シンプルに疑問に思う「心と行動と思考」の不思議。

数々の名作を生み出してきたディズニー/ピクサーがこの永遠とも言える形而上学的テーマに挑みました。
それが今月公開の映画『インサイド・ヘッド』です。

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ヨロコビ、イカリ、ビビリ、ムカムカ、カナシミ、5つの感情が常に司令部にいて、レバーやボタンを操作しています。
そして毎日できる記憶が詰まった思い出ボール。
 11歳のライリーのボールはヨロコビの色ばかり。
ところがある日、パパの仕事の関係でサンフランシスコへ引っ越すことに。
さらにカナシミの「どうしてだかわからない行動」によってヨロコビとカナシミは司令室の外に!!
取り残されたイカリ、ビビリ、ムカムカの3人はヨロコビの代わりをしようとしてもどうにもうまくいかなくて…
一方、司令室になんとか戻ろうとするヨロコビとカナシミアンディの目の前では、大切な思い出を基に作られこれまで核となっていた"おふざけの島"や"ホッケーの島"、さらには”家族の島”までどんどん壊れていってしまいます。
その冒険の過程で明かされるのは「カナシミ」の存在の秘密ー。

ともすれば人はHAPPYだけを感じていたいと思うもの。
でも悲しいと思うことがなければ嬉しいと思えることもありません。
「ヨロコビ」のキャラクターデザインで、髪の色が「カナシミ」と同じ青なのはちゃんと意味があるのです。
そしておとなになるにつれて悲しいけど怒りになったり涙と喜びが同時におしよせたりどんどん複雑になっていくもの。
そんな心の変化ををシンプルに伝えてくれます。
今自分の気持ちに折り合いのつかない人にも、子供の成長にどう対処しようと考えているパパ&ママにも、これからオトナになっていく子どもたちにもオススメの映画です。

個人的にはパパとママの司令室の描写が「あるある!」「わかる~!!」で面白かったですよ。

私は映画が世に発表された時「なぜ今なのか」ということを考えてしまいます。
アナと雪の女王、マレフィセント、イントゥザウッズetc...。
ディズニー/ピクサーから最近送り出されてきた作品には、”愛するとは何か”が描かれていると感じます。
そして愛するとは他者を受け入れ理解しようとすることです。
「汝の敵を愛せよ」とはまさにその許容するということ。
思想の違いによる争いが絶えない地球。
今作『インサイド・ヘッド』も、人間の中は同じなんだ、と教えてくれる作品だと思います。

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インサイド・ヘッド
7月18日(土)~全国公開