いろいろな人と接する中で教わった言葉の中に誤学習という言葉があるのですが、すごく印象に残っている言葉で今でもたまに思い出しては物事を見つめなおしたりしています。
言葉的には間違って覚えてしまうことを指す言葉だと思うのですが、特に様々なことを日々吸収する子供さんやら、人間のルールとのすり合わせが必要なペットを飼う場面なんかでは結構意味合いの大きい言葉かなと思います。
人間の子供でいえば、
例えば、
泣いたらお菓子をもらえた。
→お菓子がほしい
→もらえないから泣く
→泣けばもらえると思ってしまう。
みたいなことですが、少し広くとらえると、そうわかりやすいことばかりではないなぁとも思ったりします。
子供は結構頭がいいと自分は思っているのですが、たぶん一般的には子供にはわからない理解できない的なほうが多いのかなぁという気がします。
騙されやすいじゃないかとか、よくわかってないじゃないかとか、そういうあたりからだとは思うのですが、けどそれは経験の問題だよね?という気がします。
子供は知識量や経験はまだまだ少ないです。
だから判断の面では大人に比べると劣ることがある。
でもバカなわけではない。
騙されやすいのは物事を見分けるための知識や経験が少ないから・・
という感じを捉えると、実はそこが誤学習の話とつながってきたりします。
大人は、自分たちの都合で善悪を使い分けます。
仲間内なら許されること、状況に応じて許されること、家族なら許されること、いろんな条件で、それはいいこれはダメと勝手にその都度判断しています。
ただ子供にはそれがいまいちわからない。
例えば、家での話を子供が外でしてしまって恥ずかしい思いをするとか、そういうのもそうだと思うのですが、日々の生活の中でそういう誤学習は結構起きているんじゃないかと思います。
友達のママの悪口とか、家族への不満、強い口調に汚い物言いや行動。
最近多く感じるのが店員さんへの態度・・なんかもそうかなぁと。
親が待たされてイライラをぶつける様子や、お礼を言わない態度は、実のところ子供がそのまま誤学習しより酷いことを言ったりしたりもします。
ちょっと悪い例をあげすぎましたが、別に悪いことじゃないんじゃない?ってことでの誤学習もあったりします。
子供は経験や知識の積み重ねが少ない分、たぶん善悪の判断は見よう見まねで偏るように思います。
親が兄弟を叱る場面を見てそれを覚え、自らが兄弟を過剰、もしくは不必要におこってしまったりは、親がしていることは正しくて、それをまねて張り切ってしまった結果かなぁと。
覚えることの頭の良さと経験知識がアンバランスなので、大人から見ると頭良くは見えないのかもですが、ちゃんと観察もしているし考えてのことだし、気持も動いてる・・
うーん、わかりにくいですかね・・・
例えるなら・・・まだほとんど中身の入ってないパソコン・・みたいなものですかね。
パソコンて、計算もできるし、日本語変換もできるし、いろんな事が出来ますが、じゃあ、中身全部消したらどうなるかというと、何もできません。
子供はちょうどいろいろなソフトや辞書を入れて使うごとに変換の癖やなんかを覚えて変換しやすくしていってる段階です。
パソコンだとピンとこない人はスマホでもいいですが、買い換えた直後は使いにくくないですか?
あなたに関する使い方の癖、知識や経験がないからです。
パソコンやスマホに例えましたが、人間がさらにややこしいのはそこに感情もあること。
聞かされた話で、やはり記憶にすごく残っている話があるのですが、母が祖母に叱られるときに、どうしても嫌だった言葉があると話してくれたことがあります。
それは、父親やその親兄弟に悪いところが似ている。というものです。
母は物心ついたころには片親で育ったので、そのよく知らない人達に似ているといわれてもどうしようもなくつらかったそうです。
祖母は悪いところは似るなというつもりだったのかもしれませんが、子供にはそれが理解できず、母はただどうしようもないことで責められたと感じたのだろうと思います。
誤学習の話に戻りますが、子供は後天的に学習したことから親に似るものだと自分は思います。
そこから学んでいるのですからそれは当然で、自分も無意識に両親から学んで似ている部分はあるとそう思います。
問題は正しい学習と誤学習をどうとらえられるか?かなぁって気がします。
自分は、たまに口調が強くなったり、ものいいやなんかが悪い時にそのことを思い出します。
子供は成長するうちに社会性を身につけその中での影響や学習、そして経験からバランスを取っていきますが、意外と親からの影響が強いなぁとよく思います。
あとは、どこで自分を振り返れたかでもかわるかなと。
誤学習をどう訂正するか、誤学習させないようにするには?は、様々な影響のバランスを解きほぐさないとなかなかに難しいなぁと思います。
子供に理屈は通じないとついつい一方的な口調になってしまうこともあるかとは思いますが、自分は子供に接するとき、わかるか分からないかは別としてそれを説明するようにしてみています。
別にそれは子供に限らずですが、怒るとかじゃなしに説明するは大事かなぁとそう思っています。
まぁ大人のほうがたいていすぐに否定して聞く耳持たないですが・・(汗)
実際自分の子供のいる方々からすれば、四六時中は無理だろうとは思いますが、やっぱり理由は欲しいかなと・・これは自分の子供時代の経験からですが。(笑汗)
誤学習に気を使い真剣に向き合っていた人の姿を今でも思い出します。