人の声にはイメージが付きまとう。
優しい声、意志の強い声、まじめそうな声、優等生な声、かよわい声、ぶっきらぼうな声、感情を感じにくい声、眠そうな声・・
自分で自分の声がどんな声なのか、普段意識しないとわからないが、声優さんみたいに声でお仕事をする人はそれがそのまま役柄の傾向にもなっているようにも思う。
もちろん技術も持つ人たちだから、まったく別の表情を見せる声を出せたりもするのだと思いますが、素の声は最初の名刺代わりみたいなところがあるなぁと。
なんで急にそんなことを言い出したかというと、たまたまとあるアニメを見ていて、(悪い意味じゃなく)なんでこの人がこの役をやるのかなぁとなんとなく思ってて、そう言えばこの人の声ってこういうイメージだなぁと考えていたらなんかなるほどって感じがしたからなのですが、なんていうか自分の声をちゃんと理解すると、もしかしたらそれは強みになるんじゃないかなって。
あんまりいいイメージはないですが、例えばぶりっ子的な女性はよくその特性を理解しているというか、そういうところがあったりするように、たぶん、しゃべり方や声の使い方で印象は変えられるんじゃないかなと。
暗いと思われがちだけど、ほんとはそんなことないのにと思い悩んでいる人なら少し声を張ってみるとか、
周りから怖いと思われがちなら、少し力を抜いてみるとか、
たぶん工夫次第で誤解されている印象を解くこともできたりするのかなぁと。
まぁもちろんそれだけではないんですが、表情と同じように、声の出し方しゃべり方そのトーンも、声の表情としてそこにあるわけで、何かを変えるきっかけの一つじゃないのかなと。
イメージを変えられないでいるなら、一度自分にありえないキャラで吠えてみるのもありだと思うんです。
汚い言葉でののしるのもいい、別にそれは相手がいてやることじゃないですから。
振り切ってみて、いつもの自分に戻ったら、そこからちょっとだけ違う自分を探してみる。
それは滑稽かもしれないし恥ずかしいかもしれないけど、最初は慣れていないだけで、案外うまくいくかもしれない。
もちろん、いきなり何かを作りすぎると周りに不信がられるので、要は気遣いの範囲というか、ちょっと何かを試してみるというか・・
声の印象が変わることで、自分の印象もからり自分自身も変わるかもしれない。
声にも表情があるなら何かが変わる。かも。

