みなも!第2話 オネェさまって呼んで。 | オレンジネコのブログ

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すみません開始から1年以上たっても何がなんやら(笑)
ここのコメントもようやく少しお手入れ。
内容は統一感なく色々?やってます。
こんな感じですがたまに役に立つかもしれないことも書いたりなので、
もしよろしければお暇なときにでもご覧ください。


「(ほんとに大丈夫かなぁ・・)」

昨日同様店の前で悩むみなも。昨日は結局あのまま帰ることにし、履歴書を書いて持っては来たのだが・・。

「(ここ、あやしさ大爆発だよぉ・・けど、勢いでよろしくお願いしますっていっちゃったし、いまさらやめるとかまずいかなぁ・・)」

「おぃ、そこで立ってられると邪魔なんだが・・」

「ご、ごめんなさい、あっ、山上さん。」

カランカラン

「あぁっ二人ともやっときた、ごめんね、ちょっと出なくちゃいけなくて、すぐお店は入れる?」

「あぁ、大丈夫ですよ。」

「じゃあよろしく。」

よっぽど急ぎの用事があったのかあわてて出て行くマスター。

「朝霧さん、ここの裏ロッカーになってるからかばん置いてエプロンつけてきて。」

「あ、はい。」

身支度を整えカウンターに立つ2人、お客が現れる様子はいっこうにない。

「あ、あの・・」

「なに?」

「お客さん来ませんね。」

「そうだな。」

「あ、あの、ですね。」

「なに?」

「あの、やっぱり、・・今からやめるとかなしですよね。」

「えっ、バイト辞めるの?」

「やめるというか・・なんというか。」

「なんか引っかかることがあるの?」

「引っかかるといえば引っかかるというか・・」

「なに?」

「店長さんて何者ですか?」

「マスター?」

「なんか採用基準がおかしいっていうか、ちょっと変ていうか・・大丈夫かなって。」

「あぁ、変なつもりで雇ってないかってこと?大丈夫だろ、あんな感じだし。」

「制服フェチなんですかね・・」

「制服っていうより青春フェチかな?まぁ少しずれてる気はするけど。」

「青春・・ですか。」

「なんかそれっぽいことが好きらしい。自分がバイトしなかったんでこの店任されたときにバイトは高校生ににするんだって決めたんだって。」

「ここ、店長さんのお店じゃないんですか?」

「爺さんのお店だって言ってたぞ。マスターはニートでごろごろしてたところをやれっていわれたらしい。」

「おじいさんどこか悪いんですか?」

「いや、元気で旅行にいってるらしい。たまにお土産が送りつけられてくる。」

「そうなんですか・・。」

「もう不安は消えたか?それともまだ辞める感じ?俺はどっちでもいいけど。」

「あ、えっと・・。じゃあ、あの、店長さんって、その・・。」

「話し方がおねぇっぽいとかそういうこと?」

「あぁ、・・はい。」

「確かに話し方はそれっぽいな。けど実際どうだかは本人に聞かないと。おねぇだったら自分は安全だから続けるとか?」

「え、いや、別にそういうわけじゃ・・。」

「いいよ、別に。でもその理屈だと俺がやばいってことになるな。」

「・・・。」

「まぁ、辞めるにしても続けるにしてもマスターが帰って来てからでいいんじゃないか?」

「・・・はい。」

その後、特に話す話題もなく黙々と二人で食器を磨き続けること約30分。

カランカラン

「ごめんねぇ、やっと戻れたわ。あ、これお土産のケーキね、後で休憩のとき2人で食べて。」

「あ、ありがとうございます。」

「ところでマスター。」

「なに?」

「マスターっておねぇですか?」

「えぇっ?ちょ、」

いきなり直球の質問にあわてるみなも。

「え、私?うーん、そうだなぁ、それっぽいようでそうじゃないような、そうだったりするような・・。」

「どっちなんですか?それによって朝霧さんバイト辞めるそうなんですが。」

「えっ、あの、その・・」

「えっ、みなもチャンやめちゃうの?そんなもったいない。おねぇだとダメ?」

「いや、その逆だそうです。マスターがおねぇなら自分は安全だからと・・」

裕信はマスターがいない間の会話を事細かに説明した。

「なるほど、そういうこと。ごめんね、あやしい張り紙で、あ、怪しいのは私のほうか。」

「いえ、私こそ、一回返事したのに、すみません。」

「でもまぁそれじゃ、みなもチャンはやめる必要ないかな。」

「えっ、おねぇなんですか?」

「えっと、それは、まぁおねぇでもいいんだけど、そのほうがいいならじゃあおねぇってことで。」

「じゃあ、俺辞めます。」

「えっ、裕信君まで急に。」

「いや、こいつの理屈だと俺がやばいんで。」

「大丈夫だって、おねぇでもおねぇじゃなくても、高校生には手を出したりしないから。」

「だって。」

「えっ、あっ、はい。」

「それにね、この口調、兄弟とかに女が多かったからだし、別に男好きでも女好きでもないし。まぁ、性別で区別しないのも確かだけど・・。」

「あの、それって・・。」

「あぁ、ごめんね、またあやしかった?でも、かわいい男の子とか、かっこいい女の子とかあこがれない?そんな感じ。で、恋愛とかも気持ちの問題だから実際どうなるかはわからないでしょ?気づいたら同性に思いを寄せられてるかもしれない。そんな時、性別だけを理由に断れないかなって。」

「なるほど。じゃあ、マスターは自分から男を選ぶことはないと。」

「うーん、今のところは、そういうことはないかな?って、裕信君には興味ないから大丈夫だって。」

「じゃあ、朝霧のために今後はおねぇキャラで。」

「あ、いいわよ、私そういうの嫌いじゃないし。」

「えっいや、その別にもうおねぇじゃなくても・・。」

「えっ、じゃあ続けてくれる?」

「は、はい・・。」

「よかったぁ、でも、おねぇキャラ面白いわね。高校生バイトにおねぇキャラのお店、はやるかもよぉ。」

「あ、いや、それは・・」

「いいんじゃないですか。マスターがいいなら。」

「えっ、うそ。」

「そうしましょ、そうしましょ。うふふぅ」

すっかりオネェ化するマスター。

「(なんか大変なことになってきちゃったなぁ・・)」

続く。