ゲラン:ラール エラ マティエール:ネロリ ウートルノワ | 今日の香水何にしよう

今日の香水何にしよう

香水好きの端くれが手探り鼻探りでレビューを書いてます。
私の最高の1つに出会うための香海記録。

香りの学び場Le Chercheur de Parfum様と連携させていただております。URLはこちらhttps://lechercheurdeparfum.com/ PC閲覧様はブックマークからどうぞ!

image

 

2021年9月にゲランの香水ラインナップが一部大幅に改変される。
ラール エラ マティエールシリーズにはドロップという20mlの携帯サイズがあったのだが、8月いっぱいで終了するとの事。

このドロップは本体とシースと呼ばれる革製のケースのセット品、シースは色とりどり9色から選べる。価格はセットで1万弱。
この20mlという絶妙な量はこの先も継続して欲しかったです。

ネロリ ウートルノワ、めちゃくちゃに黒いネロリと私は解釈しているのですが香りもダーク。

白いオレンジブロッサムを使用した黒い香りとはどんな物か。

一吹きするとベルガモットの爽やかさとプチグレインの枝と葉っぱの香りが紅茶の様です、あたり一面をティータイムに変えたと思ったら急にモクモクと物凄い煙感が!
その煙の中からオレンジやグレープフルーツの香り、オレンジブロッサムやネロリがうす甘いシロップとなりスモークティに甘味を与え、サンダルウッドのような煙った甘いウッディさも出始める。
そしてミルラの樹脂感とアンブレットのムスク香、モスの渋さが相まって深いこっくりした栗の渋皮煮のような落ち着いた甘さを奏でる。

 

ここからそれぞれの個性が平らになり静かなお茶の時間が始まる。

この黒い香りは甘く重たくならず、かといって過度に軽くもなく、光を通す不思議な黒い宝石の様。

トップ:プチグレイン、ベルガモット
ミドル:ネロリ、オレンジブロッサム、スモークティ
ベース:アンブレットシード、モス、ミルラ
ティエリー・ワッサー氏、デルフィーヌ・ジェルク女史