BGM🎵
皆さんこんばんは。ストーリーテラーのタ◯リです。
突然ですが、「字は体を表す」と言いますよね。
でも、自分の名前が本当は自分の名前ではなく別人の名前だった。
なんて経験したことはありませんか?
今夜はそんな不思議な経験をしたあるサラリーマンの話です。
〜本編〜
わたしの名前は「青戸 太郎(仮名)」。42歳。
2人の双子の娘を持つしがないサラリーマンです。
その日、私は仕事を終え自宅に帰宅。
既に家族は寝付いていたので、入浴後ひとり遅めの夕食をとっていた。
リビングのテーブルの上には子どもたちの通う幼稚園から配られたA4サイズの用紙が2枚。昔で言うところの「わらばんし」が子ども2人分置かれている。
手に取ると
「卒園証書、卒園文集における園児の生年月日および氏名の調査記入依頼」と書かれている。
「そっか、もうそういう時期なのか・・・」
「提出期限は・・・
おっと、明日じゃん。」
注意書きには「この太枠内に書かれた文字をそのまま清書しますので“楷書で とめ、はね、はらうまできちんと丁寧に戸籍に登録されている文字で記入してください」と書かれている。
「さては、奥さん、このプレッシャーに負けて俺にキラーパスよこしたな・・・。」
まぁ、たしかに奥さんは今の苗字になってまだ10年。
かたや私は生まれてこのかた42年今の苗字を名乗っている。実に苗字暦では私の方がキャリアが32年長いということだ。
ツムツムランドのツムで例えるなら、
そう。
Sレアとノーマルくらいの差があると言っても過言ではない。
なるほどそういうことか。
夕食を簡単に済ませた私は、しまってあった家族の戸籍謄本?抄本?を引っ張りだして来て、楷書の本当の意味もよく分からぬままに、スマホで一文字一文字調べながら娘2人分の名前を一文字一文字魂と愛情を込めながら、注意書き通りにきちんと丁寧に記入していった。
なるほど。
各家庭、個人ごとに、例えば下の線を長く書くとか、ここは突き出すとか、突き出さないとか、常用漢字ではない表記をする場合があるわけだ。
(私の小学時代、漢字テストで友人のT君が先生から
「T君、どうして君は自分の名前の漢字間違ったんだい?」って聞かれてみんなが笑ったんだけど
T君が「僕の漢字はここ突き出すんです(常用漢字では突き出さないのでテストでは不正解になる)。」と答えてみんなが一堂納得したことを覚えている。)
かれこれ、2枚の用紙記入、2人の生年月日、名前、ふりがなを記入するだけで15分くらいかかっただろうか。
そこには男の真剣勝負があった。
試合後は仕事をやり遂げた清々(キヨキヨ)しさすらあった。
〜CM〜
奥さん(ノーマルツム)が2階の寝室から降りて来た。
2枚の用紙を覗き込む。
青戸太郎(仮名、Sレア):「楷書(本当の意味はわかっていない)やっといたで(ちょっとドヤ顔)。」
奥さん(ノーマルツム):「何?この名前書き慣れてない感丸出しの書き方。下の方狭まってるやん。」
この時、深夜ドラマ3年A組の菅田将暉さん演じる教師役が生徒を人質にとって立て籠もる気持ちが分かった気がした。
(表現に不適切な点ありましたらお詫びおよび即座に訂正いたします。)