絵師には、段階がある。
初心者、中堅、神絵師、超神絵師。
それは漫画の世界でも同じ。
私は漫画を始めて1年なので初心者から中堅層になっている。
しかし、もう、その先に行けそうな雰囲気がしていてソワソワしているのと、一緒に漫画を描いている人に対してなんだか価値観が変わってしまった。
初心者や中堅の頃って、twitterで言うと♡1000以下の層だと思っている。
その頃ってとにかく、承認欲求の塊みたいになる。
見て!もっと!私を見て!!!
そして周りにいる人が自分より認められると面白くなくてギスギスし始める。
私は最近、そんな中にいるのがすごく気持ち悪い。
人のことは自然に褒めたいし、仲良しに盲目になりたくはないと思ってしまい、その輪の中に入りたくなくて避けている。
ドヤ!すごいだろ!見ろ!という空気を感じ取ってしまい、敬遠してしまう。
そこにはどうしても、褒めて褒めて!という強い波動を感じてしまう。
それに気圧されて出てくる褒め言葉など嘘でしかない。
私はもっと落ち着いてたい。
周りにドヤ!ではなく、こんなの描いてみたよ!どうかな!と自然に発表してくれる人を集めたい…。
多分それは、もう一層上の、神絵師という階層の仲間にならねばならないのだと思う。
よく、上の階層の人たちは人前ではとても謙虚にしている。
出しゃばらないし、自慢もしないし、全て受け流している。
この頃は私自身もそうなってきた。
自分がすごい、とは思わなくなってきた。
悪い意味ではなく、私の上にはもっとすごい人たちがいるし、尊敬できる人というのはいつも一喜一憂しないんだ。
通ってきた道をよく知っているから何も言わない。
自慢げにドヤ!としている人を見ても、昔の自分を眺めるかのように何も言わず、子供をあやすかのように「うん、すごいね」と答えている。
そしてその後はまた静かに自分に集中する。
なんだかその域の一番下の層に到達しそうなんだ。
神絵師の中の一番下の方。
中堅は満たされるだけの♡を常にもらっていないから激しく欲しがるんだ。
神絵師はいつだって十分に♡をもらっていて心に余裕がある。
満たされたいなら神絵師の領域に踏み込むしかないと思う。
それが、私の価値観の変化と共に、訪れようとしている。
一緒に頑張っていた仲間から、ひとつ階層を離れようとしている。
遠くから仲間を見て、そーっと「じゃ、いくわ」って上を仰ぎ見る。
手を伸ばせば神絵師、商業漫画家の人々がいる。
創作友達らにはごめんだけど、私はひと足先にステージを上がるね。