北海道の現任介護職員等研修支援事業の委託先企業が決定しました。


昨年に引き続いて、株式会社サンシャインさんが受託企業として実施していくことになります。


この事業は、緊急雇用対策の一環として平成21年度からスタートしました。


この事業は、全国で実施されていますが、介護保険サービスやその他の福祉サービス事業所等(福祉・介護・障がい者施設・事業所)が、介護職員の資質向上や資格取得のために研修へ参加させる場合に、福祉・介護関係の仕事に関心のある失業者を、研修等を実施する介護職員等の代替職員として派遣し、就業の機会を確保するとともに、介護職員の資質・技術の向上を図ることを目的としています。


簡単に言えば、職員一人が1日(8時間)研修に参加すると、その代わりに計画期間に4日分代替えの職員が仕事のお手伝いをしてくれるというものです。


一般にどこの事業所でも年間の研修計画を立てています。年間12回(1日あたり8時間)の研修を5人の職員が参加した場合、

12回(日)×8時間(一日当たり)×5人=480時間となります。


さらにこの事業は、研修参加延べ時間(ここでは480時間)の4倍の時間について人員を派遣してくれるので、


480時間×4=1920時間


つまり、1920時間分の派遣職員を受け入れることが可能になります。


1920時間ですから、240日になります。




雇用の受け皿として機能しながら(雇用対策+経済効果)、介護労働者の養成にも寄与し(労働力不足の解消の)、あわせて働く職員のレベルアップが図れる(介護福祉現場のサービス向上)良い制度だと思います。


私は思うのですが、「会社は社会の公器」と言われています。企業の大きな役割の一つは雇用の創出でしょう。

経費は全て公費から出ます。北海道の場合、ヘルパー2級以上の方は約1050円/時間、無資格の方は約800円/時間です。交通費は全額でますし、勤務日数によっては社会保険も加入になります。


事業所にとっても職を求めている人にとっても利益になるはずです。



多くの事業所がこの事業に参加し、少しでもプラスの方向へ進むことを願っています。