いつもどこへ行きたいかと聞かれると喫茶店で。
コーヒー消費量の街に産まれた私は、
亡くなった父とモーニング行きとにかくでかけた。
何をするでもなく他愛もないような
あるような話を父と新聞を読むのがとても好きだった。
働けない父は、父であり父でなく
友達のようでもあり、同志でもあった。
同じ血液型の父はとにかく私を大切にした。
今、ムスメだいたい喫茶店にいって
コーヒーを飲む毎日。
ムスメとコーヒーの渦に飲み込まれて、
日常のことを話し、笑いながら夜に向かう。
亡くなった父のことは嫌いになれなくて、印刷会社設立を願う父の跡をついで、
私はデザインを選び、ムスメを養い
生活を営んでいる。
独立せざるおえなくなって数ヶ月。
大変だけれど、未来は太陽のようでもあり
私は虫のように光あるところに行きたくなる。
父とムスメと三人で話す時間が欲しかったけれど、もういない父を思い
コーヒーをぐっと飲み干す。
