その当時、わたし達にとって移住は未知の世界。
インターネットで情報は収集できるが信憑性や鮮度の問題もある。
なので、NZで有名なある大手の移住サポート会社の社長さんによる個人コンサルティングを受けた。確か日本に出張中だったみたいで、45分で2万円程払ったと記憶している。
移住したい旨を伝え、相手の質問に答えていった。職種、職歴、家族構成など色々聞かれた後、こう告げられた。
「現地の専門学校に入学し調理師の資格を取ってください」
それが手っ取り早く最短で永住権取得につながると。
資格があって寿司が握れ、魚を三枚におろせて、天ぷらが揚げれたら仕事はいくらでもあるとのことだった。
おすすめの学校を呈示され、渡航までに上記のスキルを身につけるようにアドバイスされた。
確かに言われる通りだったのかもしれない。9年前は今ほどでないにしても日本食ブームの夜明けだったので調理師の需要も大きかった。
料理は嫌いじゃなかったし、新天地で違う仕事も悪くはないなとその気になるのに時間はかからなかった。
僕って結構単純。
でもって、善は急げじゃないけど職場から そう遠くないカルチャーセンターで包丁捌きの教室にかようこと週2回。
おおよそ渡航予定の1年前の事。