人は80歳を超えると同じ病気でも楽に死ねる、と母が言う。

 

 

何人も看取って来た人の言葉は重い。

 

 

 

 

 
 

 

 

 

まめちゃん。

 

 

ペットショップで白い子達を見つけた時、あおっぴは真っ白な大人しい子にしようと思っていた。

 

 

しかし娘二人の満場一致で却下された。

 

 

何故ならまめちゃんがあまりにも可愛かったからである。

 

 

心の中で、ルックス重視の娘たちを若いな~と思った。

 

 

 

 

 

 

 

この柄。

 

 

一緒に居た白い姉妹たちと比べても非常に個性的に見えたこの柄と

 

 

 

 

 

 

 

まっピンクのこの鼻

 

 

そしていつも笑っているようなこの可愛い目。

 

 

しかしあおっぴは初見で見抜いていたんですけど

 

 

 

 

 

 

 

彼女の性格はキツかった・・・

 

 

一人暮らしになり、わがままになるとキツイから獰猛に変化するのに時間はかからなかった。

 

 

仲良くなるとかそう言う問題ではないんですよ。

 

 

動くものにとびかかって食いつこうとする習性が恐ろしくて( ̄▽ ̄;)

 

 

もちろん嫁候補ではあったんですが、この問題において私たちは遺伝子を残す事に躊躇する事になった。

 

 

名前はね、豆大福みたいな色合いだったからですねw

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし夫候補であったサブちゃんが急死し、それではとミヤベ君が来てミニーと夫婦にしようと考えていた所

 

 

なんとミニーが部屋んぽ中に事故死→巣を作ろうとしていて巣材を喉に詰まらせたようです。

 

 

可愛がっていた2匹の死に悲嘆に暮れていた飼い主たちであります。

 

 

しかしそうこうしている内に代々繋いできた血筋が絶えてしまう。

 

 

その時点でカップリングができるのはもうチビ二郎とまめちゃんしか居なかった。

 

 

 

 

 

 

 
 
 
正直超美人で獰猛な若いまめちゃんが
 
 
もう1歳3か月を超えたおっとり二郎ちゃんと上手くカップリングできるかどうか期待はしていなかった。
 
 
 
 
 

 

 

 

ところがまめちゃんは二郎ちゃんを受け入れてくれたばかりではなく、子を産み2匹で一緒に子育てすると言う

 

 

実に感動的な姿を見せてくれたのであります。

 

 

 

 

 

 

こうやって二匹で仲睦まじく子育てをし、分家する前に別居になりましたが

 

 

二郎ちゃんが死去した時もちゃんとお見送りをしてくれました。

 

 

 

 

 

まめちゃんと二郎ちゃんの子供たちは本当に可愛くて、この子達を産んで育ててくれたことにも心から感謝しています。

 

 

この時の子供の中のチビ助が後に10匹も生まれた子のお父さんとなるのであります。

 

 

で、

 

 
 

 

 

 

まめちゃんは長生きしてくれました。

 

 

人間で言ったら80歳。

 

 

2年3か月を迎え、いつそうなっても・・・と言う状態にはなっていたんですが

 

 

高齢になっても信じられないぐらい食欲がありましたし

 

 

禿げたりもせず、可愛い姿のままだったんですが

 

 

2月に入って急激に老衰が進んだのです。

 

 

そして明日からは2年4か月に入ると言う2月末日。

 

 

あおっぴは午後から一人お看取りに入りました。

 

 

ここまで来たら食べれなくなったら終わり、と思っていましたからしごく冷静でした。

 

 

ずっと介護生活をしてきましたし、流れとしてはごく自然に死を迎える日が来たなと受け止めていました。

 

 

獰猛だった彼女を抱きしめたのはこれが初めてでした。

 

 

 

 

 

 

 

ソファでまめちゃんを抱っこしていると、両脇にそびえるハムタワー。

 

 

突如そのすべてがガサガサと音を立てます。

 

 

普段昼間は静まり返っているのに珍しい事です。

 

 

 

 
 

 

 

 

孫たちが起きてきました。

 

 

あおっぴはぐるっとタワーを見まわし

 

 

現在まめちゃん以外に居る15匹、その中で嫁に来たそぼろちゃん以外が全てまめちゃんの血縁であることに気づいて驚きました。

 

 

先に死んでしまった子もいる中で、まだ元気な子もうまれてまだ若い10匹の孫たちもたくさんのお前の血が

 

 

ここに息づいているよ。

 

 

わかるかい、まめちゃん。

 

 

お前は幸せ者だね。

 

 

 

 
 

 
 
 
まめちゃんの最後はとても静かでした。
 
 
ずっと抱っこしていて、一体いつ息が止まったのかわからないぐらい。
 
 
苦しむこともなく、眠るように、と言うのがまさにそのまま当てはまるような。
 
 
孫と子供たちに囲まれて静かに旅立ったまめちゃん。
 
 
これを大往生と言わずなんと言いましょう。
 
 
君は強かった。
 
 
今までいた誰より強い子だった。
 
 
そして立派な母でありました。
 
 
 
 
 




 
 
 
あと一雪越えたなら春の日差しが部屋を照らしたろうに
 
 
春は待たなかったか、偉大なグランマよ。
 
 
2歳3か月満了の末日、彼女は静かに旅立ちました。
 
 
お墓は二郎ちゃんのそばに。
 
 
二郎ちゃん、おじゃにライちゃん、先に逝った家族が迎えに来たのかね。
 
 
どうか虹の橋の向こうで再会できていますように・・・
 
 
 
2025年2月末日 まめちゃん 2歳3か月
 
 
 
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