PMO(野村不動産の新オフィススタイル)
先日、野村不動産の新オフィスシリーズ『PMO』の、関係者内覧会へ行って来ました。
PMOとは、Premium Midsize Officeの略。従来の大規模サイズのオフィスのグレード・豪華さを、ミッドサイズのオフィスにも提供しようというコンセプト。昨今の、ベンチャー企業の隆盛、スモール・ミディアムサイズのオフィスニーズの高まりに対応した新しい試みのようです。
(ちなみに、野村不動産のミッドサイズは、おおむね50~100坪程度といった規模感のようです。)
もともとPMOのターゲットとして、ベンチャー、ITといったクリエイティブ系の会社を想定されていたようで、それでクリエイティブな不動産事業に携わるような会社を招待して、いろんな意見をヒアリングしようという会で、我がオモロー不動産研究会にもお声がけいただき、お邪魔してきた次第です。
見ての通り、グレード感あるミッドサイズのオフィスビル、ということで、まさにコンセプトまま。トイレ・水廻りが充実していて快適だったり、1Fも店舗スペースにせずホールとして贅沢に使ったり、全体的な内装仕様も良いものを使ったりとお金かけてます。(その分、賃料に反映されているかもしれませんが・笑)
個人的に良いな、と思ったのは、
・アロマ空調~共用部分の空調に、アロマの香りを混ぜていて、ホールやエレベータ内がアロマの心地よい匂いがする
・グリッド天井~天井をグリッド状のパーツで組んでいて、そのグリッドパーツを移設することで、例えば空調の噴出し口の位置を変えることが出来たり・・・。=>オフィスのレイアウト・間仕切りをする際にけっこう実用的な機能です
でしょうか。他にも各種工夫を凝らしていらっしゃいますが、詳細は公式サイトをご覧ください。
また、今回はPMOの日本橋ビルを見学しましたが、シリーズで他にも秋葉原、八丁堀、岩本町や神田と、主に東エリア中心に展開している(していく)予定のようです。
なお、各物件ともに順調に入居も決まっているようですが、当初ターゲットのITやクリエイティブ系というよりはむしろ大手企業の子会社や独立事業部という、このサイズにマッチする大手が反応しているようです。(日本橋のケースでも、(記憶ですが)賃料は坪単価@3万円程度と、周辺相場よりは若干(けっこう?)お高めです。そのような価格帯で、かつこのようなコンセプトのオフィス空間にマッチするのは、やはり大企業なのでしょう。)
いわゆる本当(?)のクリエイティブな職種や会社はオリジナリティのあるスタイルを模索しますし、いわゆる流行り(?)のIT系は渋谷や六本木方面がお好きでしょうし、その意味では当初のターゲットはちょっとズレがあるかなぁと思いましたが、それはそれ、PMOはPMOらしさを好む特定の層のニーズをうまく掴んでいるのですね。
さて、内覧会(パーティー)に話しを戻しまして・・・
会場ではシャンパン他のドリンクが用意され、モデルルームならぬモデルオフィスを見学。野村不動産によるプレゼンも拝聴したり、と、なかなか楽しく過ごしました。そして、後で知りましたが、リノベーションの老舗『ブルースタジオ』さんや、風変わり不動産の雄『東京R不動産』さんも来場していたとのこと。
ある意味、早々たるメンツ(?)が集まっていたようですが、上記のごとく、PMOのマーケティング調査も視野にいれてとすると、我々オモロー不動産研究会含め、ちょっとクリエイティブ過ぎる(革新的過ぎる?)意見が出すぎたりしないのかしら・・・なんて思ったり。
#ちなみにアヴァンギャルド(?)なワタクシとしては、このPMOも悪くないですが、プロパスト社の『The SOHO(青海プロジェクト)』のコンセプトにぐぐっと来ています。(ぜひリンクの過去記事をご一読くださいませ!)
ただ青海(お台場の先)で遠いので、このようなクリエイティブなオフィス空間を日本橋周辺に持ってきてくれたら相当にヒットするだろうなぁ、なんてことで、そんな要望(?)をアンケートに回答してきました。坪単価も@2.5~3万くらいは十分いけると思うのですが・・・。用地取得力のある野村さんなんかが手がけたらけっこう面白いと思うんですよね。20~50坪くらい中心でどうでしょう?PMOのさらに小型オフィス版でPSO(Premium Small Office)。ベタベタですが、ネーミングは分かりやすさが命! //
<参考記事>
■野村不動産PMO公式サイト
http://www.pmo-web.com/
実際のオモローな物件はこちら