親父が亡くなってから来月ではや一年。
同じくして、来月は俺の誕生日でもある。

あの時から俺の誕生日=親父の死と言っても過言ではなくなった。
厳密に言えば去年の誕生日、俺は火葬場にいた。


親父が旅行先で倒れた日、俺は山口で仕事だった。
あまりに突然の出来事に気が動転したが、現場の頭としてそこに居たので、自分が居なくなった後の段取りだけはした。


親父は風呂場で心臓発作を起こし浴槽内で亡くなったため、実質溺死。
エンバーミングした遺体からでも、時間が経つと口から水が溢れ出てくる。
親父の横で口から溢れ出てくる水を一晩中拭いてすごした。


思い出すといろいろと込み上げてくるものもあるが、親父のためにもしっかり生きにゃいかんな。

そんな戒めの日なんだろう。