太郎 入院。 | gakusoraのブログ

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愛しい太郎は1〜2年前から歯肉炎や口内炎で苦しんできた。痛み止めを飲ませてきたけれど一向に改善しない。数件の病院診断結果はどこも同じで全歯抜歯しかない。そのなかで一番良いと思う病院を決める。血液検査するとほかは至って健康。

私よりもよっぽど数値が良い。


手術前日の太郎



2023年1/5手術日

口の中が真っ赤に腫れて化膿していたらしく2時間の予定が4時間かかる

夕方女房が見舞いに行くが麻酔が覚めきっていない様子でボーっとしている

可哀想だから写真は撮らなかったとの事


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女房本日も見舞いに行く

スプーンで食べさせようとしたが食べない、

目も合わせない、しょげている。との事。

その様子を動画でみたけどゲージの隅でかたまったまま。



その哀しそうな目を見て切なくなる。点滴してるので大丈夫とスタッフさんは言ってくれたそうだが。



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女房とふたり見舞いに行く。点滴中の太郎に声をかけてもゲージの隅に固まり壁を見たままピクリともしない。見捨てられたと思ってるのかもう信用してないけんねお前なんかっという顔してる。

ごめんな。怖かったよなぁ、

声かけながら頭を撫でる。身体は冷たくこわばらせたまんま。ゲージの隅の小皿にのってるペースト状の食事には口をつけてない。


食べてくれないんです

病院スタッフの女性。


スプーン借りて少しだけすくって鼻先へ持っていくが反応なし。完全にチュンタロウになって

はぶてとる。

スプーンはおいて頭から鼻筋から首筋から身体全体を撫でつづける。

よう頑張ったなぁ、偉いえらい。何度も褒める。お前はよう頑張った。すごいよ。

な、もう少ししたら痛くなくなるけんね、もう少しだけ頑張りんちゃい。

撫でられるのにまかせて目をつむっている

少しずつ少-しずつ身体のこわばりが緩んでゆく。


改めてスプーンで小皿のペーストを少しすくって口元に近ける。口元から小さく舌をのぞかせた。そのまましばらくじーっと待ってると恐る恐るスプーンに顔を近づけてくる。

ペロッ。

   タベタ

また少しスプーンにすくって口元へ

ペロペロ。

よしよし

よしよし偉いねえ。おまえはエライねぇ

ペロペロペロ


小皿完食。

痛みに耐えてよく頑張った!


もうないん?

そんな顔をした。

お?まだ食べるか?


おかわりをお願いする。


先程と同じペースト状のひと皿と

色も香りもしっかりしてる別のひと皿も

持ってきてくれる。

「こちらの方が味があって美味しいはずです」



先ずは先程と同じペースト状をスプーンですくうと用心しながらも

ペロッ!

ペロッ!ペロッ。


今度は美味しそうなのと混ぜて口元へスプーンを近づけるとぱっと目が輝いた。

!パクっ!

美味いんか?

パクっ!ンッ、パク!

そっか美味いんか?

パクっパクっパクっ


あっという間におかわりのふた皿完食する


いっぺんに食べすぎてあとで苦しくなるといけないから今日はこれでやめとこうの。

よう食べた、エラかった!


これだけ食べれたんだから退院出来る日も近いはずだからもうちょっとがんばろーな

これも経験だからな

明日も見舞いにくるから頑張ろーな。




切なそうな目に見送られて病院を後にする。