私ががん治療で入院している時に

遠い親戚の人もがん治療で入院

同じ部屋で出会い

そこから約3年間

共に頑張ってきた記録を

残したいと思います


共に治療を頑張ってきた人を
Kさんと呼びます







Kさんは
がんセンターに転院して
抗がん剤治療を始めたが



副作用と闘いながら
仕事をしながら生活をするにあたり



私もよくあった
周りの人からの
いろんな情報を得て



放射線治療や
温熱療法や



化学療法と併用で
何かできないか?
という思考になった




しかし、、、




癌の進行が進んでいる中
また
癌が分かった時には
かなりの進行だった
ということもあり
即効性があるかないか?も
大きい判断基準となり



抗がん剤治療が一番効果があるならと
色々考え、断念された




私もそうだったが
癌には◯◯が良い



そういう助言は
たくさん聞いた



奇跡を信じて
治った人の話を聞いて



チャレンジしてみようかという
思考になる




しかし
癌の進行スピードと
年齢と
ある種の自分の感覚が頼り



人がどれだけ良いと言っても
それが自分に合うかどうかなんて分からない



だから私は自分でいいと思ったことのみ
自分なりの統合医療を作った





そして
私がKさんに対して
どうしても気になったことがあった




それは




抗がん剤のことを
《毒》と言っていた




確かにそうだ




「毒を持って毒を制す」




がん細胞を弱らせるには
良い細胞も犠牲にならなければならない



しかし
良い細胞が弱れば
免疫は確実に落ちるし
新たに癌のリスクにもなる



そんなこと分かっていても
やるしかない時に



せめてもの思いの一つとして
抗がん剤治療もありがたい、と
私はそう思っていたので



《毒》と意識すれば確かに毒なんだけれど
言葉にする時には
《毒》という表現はしないようにしていたが




Kさんはいつも
《毒を打ってくる》と
言っていた