加筆修正した再投稿です(初回投稿2024/07)
平湯IC交差点付近で一旦車を停めて、今後のプランを考えみた。
A.このまま北に進み「栃尾温泉」と「新穂高温泉」界隈を時間いっぱいまで散策して遊ぶ。
B.旧国道158号「安房峠」越えをして、長野県側から有料トンネルで岐阜側に折り返し、再び高山の古い町並みまで戻る。
C.有料トンネルを利用して一気に長野側の乗鞍高原まで行ってしまう。
そしてあれこれ脳内シミュレーションした結果、今回は約27年ぶりの「安房峠越え・Bプラン」に決定。本来は「高山の古い町並み町を撮り歩く」予定だったのに、もう行き当たりばったりの徘徊行になってしまいました
安房峠は北アルプスを横断して岐阜・長野を結ぶ峠道で、安房トンネルが開通した今も走れる国道です。有料トンネルを使えば長野側の同じ所まで約5分ですが、京都には無い若葉色と天空の道に魅了されたいと思いました。
前回の安房峠越えは有料トンネル開通以前の遥か昔のこと。観光シーズンには片道2時半間超えや、渋滞にブチギレた運転手同士の喧嘩、GW期に雪が降りトラック立ち往生に遭遇、また桜や新緑や紅葉がどんなに美しくても渋滞原因になるので車を停めて撮影なんて無理と、当時はなかなかアクの強い酷道(国道)でした。
この時の登りでは対向車はバイク含めゼロ。追いつかれた車に道を譲ったのが1回だけありました。大型トラック・大型バスの往来は無いので、見通しが効く長い直線に安全なスペースが有れば停めて撮影もできます。
※今度は全行程をムービー撮影したいと思わせられました。
かなり上がってきた所で、簡易高度計が示す標高は「1783m」と流石は北アルプスの峠道。この標高と北アルプスの真っ只中を越える横断道にロマンを感じてしまいます。
頂上の県境を長野県松本市側から見た様子。奥には雪渓を残した乗鞍23峰の「四ッ岳(2,751m)」が鎮座しています。
軽バンが停めてある辺りが峠茶屋のあった場所。もう茶屋の面影は全く無いと思ってたけど、更地にした跡らしきがあったので、最近まで建物が残ってたのかも知れませんね。ちなみに手前のバイク辺りで、水桶で冷やした野菜や果物が売ってました。
安房峠茶屋跡からは眼の前に迫る穂高連峰が眺められます。昔は車やバイクがひっきりなしに停まって皆がここで写真を撮っていました。
眺望を存分に満喫したところで、有料トンネルを目指して出発。頂上から長野県側へはずっと下り坂道です。
しばらく下るとカーナビに映し出される連続ヘアピンの先に「中の湯温泉旅館」の文字が!?こんな山腹に温泉旅館があったとは!まったく覚えていません!!そして途中に分岐があったことや、焼岳の登山道入口があったことも!!何度も此処を走ったとは言え既に27年前の事だし、ただ通過するだけだったので仕方ないですね。
それはさておき近畿地方にはこんな高所を走れる道はない事も合わせて、久しぶりだった安房峠越えは特別で楽しい体験でした。
さて此処から先はどうするか?まだ14時半前なので、この先かの有料トンネルを使って無駄な寄り道をしなければ、22時前には京都に帰着できます。
しかし日が長い6月の晴天なので、帰路途中の高山や郡上八幡辺りでも十分に明るい時間帯。また寄り道するのは明白だし、どうせ遅くなるなら「予め距離を伸ばしておき、寄り道する余裕を無くす」という結論に達し「乗鞍高原」まで行く事にしました。
本文中では 「旧来の安房峠(平湯街道)」を「安房峠」と表記。
また「 安房峠道路(安房トンネル・湯の平トンネル)」を「有料トンネル」と表記しました。
さらに両道路とも 「国道158号(トンネルは国道158号バイパス)」なので国道158号の表記を避けました。