「映画クレヨンしんちゃんヘンダーランドの大冒険」は最高の映画!!



小さい頃からクレヨンしんちゃんが大好きで、カクレンジャー、ドラゴンボールZ、クレヨンしんちゃんの順番でビデオによく録画して何回も見てきました(笑)

特に映画クレヨンしんちゃんは毎年のTV放送を楽しみに、嵐を呼ぶ夕日のカスカベボーイズ(2004)までは欠かさず見ていたと思います。その中でも映画館で初めて見た作品がヘンダーランドの大冒険(1996)でした。まだ当時5歳だった私が初めて映画で見たクレヨンしんちゃんで、とにかく最初のオカマ魔女の登場シーンがとにかく怖かったのが印象です。本来ならこの時にトラウマになっていてもおかしくないのに、なぜこれほどまで好きな作品なのか、ただ作品が面白いから、大人になって再度見たら感動したとか、意外と怖くなかったとか、そんな理由ではない事は確かである。


そもそもこの作品を初めて見た時から好きで、TV放送をビデオに録画してからは100回近く見ていると思う(多分)

兄弟と見たり、友だちにもおすすめして一緒に見たりと、何故それほどまで魅力的な作品なのか考察していきながら紹介していきたいと思います。


子ども向けと思いきや‥



実はこの作品はホラー要素が強く、タイトルや登場人物を見ると、子ども向けのファンタジーやSF的なイメージがあるが、このヘンダーランドのどこか不気味な雰囲気がホラーをより引き立てていると思います。それにプラスしていつものしんちゃん映画なら、野原一家やカスカベ防衛隊と協力して悪と立ち向かうという流れが多いですが、この作品に関しては、誰にも信じてもらえずしんちゃんが孤立している場面がたくさんあります。その結果、ひろしとみさえが人形とすり替わったこと(この人形がとても怖い)、1人で立ち向かわなければ行けないなど怖い場面が多々あります。しかし、最初は戦うことが怖かったしんちゃんが、捕まっているひろしとみさえを1人で助けに行こうとするシーン(1人で春日部から群馬まで行く)は、成長としてとても感動する場面でもあります。


魅力的な登場人物



後からひろしとみさえが仲間に加わりますがそれまではしんちゃん1人の戦い。味方のトッペマは呪いのため夜にならないと助けに行けないなどの不利がありますが、そこで補えるこができる今回のキーアイテム、スゲーナスゴイデスのトランプです。これを使えば変身はもちろん、仲間も増やす事ができ、今回の戦いには必須のアイテムでもあり、前述のホラー要素を面白いに変えてくれます。

そこでしんちゃんが魔法で出した仲間が、アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんの3人。当たり前の3人ですが、当時クレヨンしんちゃんで3人同時に揃う事は珍しかったと記憶しています(まるで、アベンジャーズ のような感じ)この助っ人がいたからこそ数多くの面白シーンを生み出せていると思いました。もちろん味方のトッペマや敵のクレイG、チョキリーヌ、ス・ノーマン・パー、そしてラスボスのオカマ魔女たちの個性的なキャラがとても魅力的で面白いです。



面白シーン


個人的に面白いシーンはこの作品全てではあるのですが、3つほど紹介します(個人の感想です)


◯ス・ノーマン・パーとの決戦

アクション仮面、カンタムロボ、ぶりぶりざえもんが初めて登場するシーン。どこか頼りない3人がしんちゃんの為に知恵を振り絞って戦うシーンが面白く、ホラーシーンが面白シーンに変化します。





◯マカオとジョマの最終決戦

今までのホラー要素を全てぶち壊してくれるほどの面白さ。踊り対決からシリアスなババ抜きは年齢問わず楽しめます(ひろしの顔が最高)



◯追いかけっこと脱出

前述よババ抜きから、マカオとジョマとの追いかけっこ。とにかく全員が人間を超越しています(笑)ひろしがトランプを捨てるをふりして自身の名刺を捨てるシーン、それをマカオが必死にキャッチして、間違いに気づいた時のヒステリックな悲鳴がとにかく笑えます。他にも絶対これ死んでる?ってシーンや脱出でもあり得ない速さで走る野原一家、とにかく最後まで笑わせにくるこの映画には、視聴者が休憩する時間などありません(笑)



まとめ:怖さを面白さに変える力


初期の頃のしんちゃん映画は冒頭シーンが結構怖い物が多く、この作品も例外ではない。

オカマ魔女の登場シーンやゴーマン王子がやられてしまう所はトラウマと言ってもいいほどである。この作品のいい所は怖いシーンがあってもカバーできるほどのたくさんの面白シーンがある事が魅力的だと思います。そして魅力的な登場人物が印象的で、しんちゃんの味方としてトッペママペットの存在と、怖いけどどこか見ているだけで笑える、マカオとジョマ。他にもス・ノーマン・パー、クレイGマット、チョキリーヌベスタといったキャラクターたちが物語を盛り上げててくれていて、悪役なのにどこか憎めないのも面白さのスパイスになっていると思います。幼少期に見ていた私も、本来ならホラー要素が強めな作品なのに、終始笑いが止まらず、時には感動するシーンもあって、自分の感情の変化が追いつかず忙しいなと思っていました。

それがこの作品の魅力であって、どんなに怖いシーンがあっても後からくる面白シーンがカバーしてくれる、そんな安心感から幼少期にもトラウマになる事なく、繰り返し見ることができ、今でも好きな作品なんだなと感じました。この作品は表上はクレヨンしんちゃんで、子ども向けで、ファンタジーな映画という印象だが、まだ見たことない人は絶対見て欲しい作品のひとつです。