9/16のエントリー に引き続きPart.2です(・∀・)ノ

このエントリーでは実際にマジックに使用するカード(トランプ)について、ちょっとお話したいと思います。


マジックの記事ですが、今回もアメンバー限定記事にしていません。

タネにつながる記述がありませんので。。。

まず、いつもの「遊び用」とは別に、マジック用1組を用意するようにしましょう。遊びで使用していると痛みも早いですし、どうしても「ある特定のカード」が分かるようになりませんか?例えば「微妙に角が折れているのがハートの7なんだよなー」とか「裏の真ん中のところに印刷の剥げがあるのがスペードのジャックなんだ」などです。
これでは、せっかく練習してできるようになった「カード当てマジック」が、「どうせこの汚れで分かるんだろぉー」とか勘ぐられて悲しい思いをすることになりかねません(^^;

また、マジックなどの手先を使うのに適したものもあるからです。これは後で紹介します。

カードの材質ですが、大きく分けて「紙製」と「プラスティック製」があります。
プラスティック製は耐久性があって良くしなるのですが、カード同士がすべりにくく、まして水分があるとカードがくっつきやすくなりますし、弾いたりしならせたときに必要以上に音を出します。また、カード自体も固い感じになります。マジックの技法によっては、とても困るのです。

ですから一般的には、カードマジック用には紙製のカード(トランプ)を使用します

そんな中でも、世界のマジシャンが多用しているのがアメリカのU.S.プレイングカードカンパニー が製造している「バイシクル(bicycle)」です。

バイシクル・ライダーバック・ポーカーサイズ
同じメーカーからは他に「タリホー(Tally-Ho)」というシリーズも販売されていて、最近はこのカードを使用するマジシャンも少なくありません。特に、ニューヨークではタリホーを使うマジシャンが多い気がします。。。
ちなみに、私が個人的に(^^;師匠と崇める「前田知洋」氏はタリホーのサークル・バック(の、特別モデル(*))をよく使っていますね。


※前田知洋氏が使用しているカードは、タリホー・ゴールド・フレームというオリジナルアイテムで、残念ながら非売品です。氏の初DVDの初回限定版にオマケで付いてきたもの、下記のマジックセット、または氏のマジックを直接見た方(が記念に、使用したデックをもらう)しか入手できないようです。


そして、日本のトランプはベースとなる大きさが1種類ですが、同じ「バイシクル」でも、日本サイズよりも幅広の「ポーカーサイズ」と、日本サイズに近い「ブリッジサイズ」があります。カードマジックをやる場合、一般には「ポーカーサイズ」が使用されますが、特に女性は手が小さいのでブリッジサイズを選択肢に加えることもあると思います。
マジックグッズショップなどで販売されている「売りネタ」は、そのほとんどが「バイシクル・ポーカーサイズ」を使用することが前提となっています。特定のマジックだけ、違う裏模様のカードや大きさの違うカードをわざわざ使うのでは怪しいですし、流れが悪いですよね。
「私は、絶対に仕掛けの無い【ノーマル・デック】のみでマジックをやります!」
という気合の入った方以外は、特に理由がなければ「バイシクル・ポーカーサイズ」を使用することをオススメします。

カードの裏の色(青か赤)は特に問題ではなく、売りネタによっては青バックも赤バックも両方用意してあるものも多いので、好みで選んでいただいて良いと思います。デックの色を変えるマジックやデックを消すマジックなどもありますので、必要に応じて切り替えることも、不可能ではありません(おすすめするわけではありませんが...)。

さて、バイシクルの入手方法ですが、ちょっと大きなおもちゃ屋さんなどのトランプ売り場なら置いていると思います。 Aoshima は、主に東急ハンズ(パーティー用品売り場)で購入しています。
マジックグッズショップでも、もちろんおいてありますので、売りネタと併せて購入すれば便利です。通販なら買いに行く面倒も無いですし(^^;


カードマジックの世界において、単に「バイシクル」という場合には「バイシクル・ライダーバック・ポーカーサイズ」を指します。「ライダーバック」とは、裏面のデザインに由来するもので、天使が自転車に乗る模様のものをいいます。これとは別に「リーグバック」と言うものがありますが、これはカードに天地があります(*)ので、マジックには不向きです。

※「カードに天地がある」とは、カードの上下を入れ替えたとき、模様が異なってしまうもののことをいいます。逆に、これを利用してカード当てをすることもできますが(^^;

日本の、よくあるトランプに慣れてしまうと、バイシクル・カードなど、上記で紹介したカードの滑りの良さには感動すると同時に、扱いにくい印象を受けます。しかし、カードを扇型に広げる「ファン」がやりやすいので、カード捌きが上達したように思わされてしまいます(^^)


さて、最後に変り種をひとつ。
Ellusionist と、バイシクルの製造元「U.S.プレイングカードカンパニー 」とのコラボレーションで誕生した「バイシクル・ブラック・タイガー・デック」というものがあります。一般には市販されておらず、マジックショップなどで入手可能です。
写真の通り、青裏でも赤裏でもない「黒裏」(しかもネガ・イメージ)なんです。しかも、表までもが黒ベース。本来は黒で示されるマークやインデックスが逆に白くなっているんです。ちょうど、ネガとポジの関係です。ありそうでなかった、なかなかクールなデックです!
ダイヤやハートのカードの表が、マーク等が白の「バージョン1」と、マーク等(ピプス)は赤のままの「バージョン2」とがあります。

バイシクル・ブラック・タイガー・デック
左から、ミニデック、バージョン1(ピプスはすべて白)、バージョン2(赤のピプスは赤で表現)、カードの裏面


2005年には、タリホー(Tally-Ho)のブラックバージョン「Viper」も発売されました。Viper は、ダイヤやハートのマーク等(ピプス)は赤のままです。白い部分は「メタリック・マット・シルバー」で、つや消しシルバー、つまり「いぶし銀」ですよ。シブさではこちらが上ですね。