仕事中に着信、相手は託生につけているSPから。
託生に何かあったのかと急いで出ると、冷静が信条のはずのSPが慌てた声。
『仕事中に申し訳ございません。火急の用件かと思いまして』
「どうした?託生になにかあったのか?」
『はい。正確には託生様になにかあったというわけではないのですが、義一様の耳に入れておいた方がいいかと・・・』
SPのはっきりしない物言いにイライラが増す。
「だから、託生がどうしたんだ!」
『それが、何と言ったらいいのか・・・』
言い淀むSP。
「オレに気を使って遠回しな言い方をしようとしているならやめろ。はっきり言ってくれ」
『はい。では失礼して。託生様が身体のラインが分かるような薄手の服でお出かけになられまして、乳首が透けて見えそうです』
「なっ・・・!?」
頭に浮かんだのは、あの極薄の服。
「どんな手を使ってもいい!今すぐ託生を家に帰らせろ!!」
『はい!!』
託生のやつ、
恥ずかしいから外には着て行かないって言っただろうが!