以前にベストセラーとして、本屋さんに平積みされていた作品の映画化。
 
浅井リョウ著書は、気になってはいても読まなかった作品です。
 
映画化されたものが、配信になっていて
 
気になって見てみようと興味本位で見だしたら・・。
 
わりと共感できるモノがありました。
 
 
少数派の感性や感覚、趣味趣向を持った人たちの
 
生き難さがテーマで、淡々と生活の中での葛藤が
 
表現されています。
 
分かるなぁ~、と共感するのは
 
同じ日本に住み、同じ言語で現在を生きているのに
 
全く理解し合えない価値観の相違。
 
 
私個人は、大半の人とは価値観や感性や思考の共通が無く
 
共感し合えません。
 
けれど人中に入ったら、擬態して普通の人っぽく振舞うので
 
とても疲れる。。。
 
 
育った環境や、抱えてきたモノが全く違うので
 
成長する中での進化も全く違います。
 
それなのに同じ学年、同じ年齢、同じ性別と言う共通項だけで
 
括られて一緒の感覚だと決めつけられる事の違和感ったら・・・半端ない。
 
 
この映画の中の「性の対象として異性に見られる嫌悪感」というのも
 
共感出来るし、「女なんだから、こうあるべき」みたいな押し付けにも
 
従えないし、反感すら感じる。
 
 
果ては私の言語を理解出来ないが故に、統合失調症と決めつける輩も居る。(笑)
 
精神疾患に差別の意識は無いけれど、専門家でも医者でも無い、会ったことも無い相手に
 
病名を決定される違和感は、半端ない。(笑)
 
 
以前に睡眠障害や鬱でかかった医者には
 
見当違いの子育てアドバイスをされてしまった。
 
お母さん、そこは叱った方がいいですよ。と・・・
 
診察室に連れて行った幼稚園児の娘が、帰りたがっていただけで
 
「ちょっと待っててね」と言えば済むだけの場面です。
 
 
精神科医が、自党心理学も学んでないんですか? とは思いました。
 
そして子育ての相談ではなく、私の鬱の診療に来たんですけど? と。
 
日本語の通じないこの世界は、生き難くて
 
時には居場所の無い絶望にも襲われます。
 
 
暗い映画ですが、この価値観の相違を
 
理解して優しい世界になるといいな、という映画でもあると思います。
 
 
結婚するのが当たり前、子供を産むのが当たり前
 
異性と恋愛するのが普通とか・・・
 
世間の普通からはみ出した人の存在を受け入れない冷たい世界が
 
もっと柔軟に変化しますように、と祈ることしか出来ないけれど。