最近のみい坊は、空前の米ブーム!

白いご飯がうまくてうまくて仕方がないらしく、

ガツガツ食べる。


信じられない光景だ。









長い間、私の子育てにおける悩みランキング第一位は、

ぶっちぎりで食事に関することだった。


少食で食べるのが遅いみい坊に、

本当に苦労した。



遡ること、

離乳食の時代。


一食食べさせるのに最低一時間、下手すりゃ二時間かかった。


それが三食。


飯を食わせて一日が終わる。



食事に興味のなかったみい坊に、あの手この手でどうにか食べさせる。


ハイハイで逃亡するみい坊を、

茶碗片手に追いかけ回してどうにか口に入れる毎日。


当時の私は、膝(半月板)を痛めていたので、中腰の姿勢や立ったり座ったりが本当にキツかった。



でも、その時の私は、


未熟児で生まれ、小さかったみい坊に、とにかく食べさせたい、大きくしたい、という思いで、がんじがらめになっていたのだと思う。


食べなきゃ食べないでいいや、という心の余裕は当時の私にはなかった。


食べないみい坊に食べさせることに、

体力的にも精神的にも、

ヘトヘトに疲れて、

ついに禁断の方法に手を出した。



そう。

テレビをつける。


という方法。



これでみい坊は、劇的に食べるようになった。


テレビに夢中になっている隙に口に運ぶと、大人しく口を開く。

これ幸いと、

どんどん運び、どんどん食べさせた。



しばらくはよかった。



だがやはり、禁じ手を使ったしわ寄せはやって来た。



テレビをつけないと食べない


という現象が起こったのだ。



食事中、テレビがついていないと、ふんぞり返って泣いて怒る。

とてもじゃないけど手がつけられない状態だった。


みい坊は、たいして食べないくせしてものすごくエネルギッシュで、ひときわ声がデカかったので、毎回こうだと、ほんとにご近所に虐待を疑われるのではないかと不安になった。


仕方なく、

大きくなって言い聞かせられるようになるまでは、と、

自分を納得させて、テレビに頼って食事をさせた。



少し大きくなると、

テレビなしでもしぶしぶ食べるが、その代わりに、お話をしろだの、クイズを出せだの、しりとりしようだのと、

テレビに代わるエンターテイメントを求めるようになった。


最初はよかったが、

毎回、違うお話を考えたり、クイズを考えたりするのが、

苦痛になった。


お話に関しては、この時期、夜寝る前にも、私の自作のお話を三本立てで聞かせないと絶対に寝なかったので、

完全にネタ切れだった。


そうなるとみい坊は退屈になり、食べなくなる。


どうしてもしんどくて、また、テレビのリモコンに手を伸ばす。


やめたいのにやめられない。
麻薬と一緒だ。






しかも、みい坊は自分で食べることが苦手だった。

食べることは食べるが、ものすごく遅いので、つい、あーん、で私が食べさせてしまう。

みい坊に任せていたら食べ終わらない量も、私があーんすれば食べるので、

どうしても食べさせたい思いで、手を出してしまっていた。






幼稚園に入ると、

今度はお弁当問題が発生した。


もともと白いご飯が好きではなかったみい坊が、

お弁当のご飯を嫌がるようになった。




そもそも、白いご飯が好きではないということが信じられない。

東京人と静岡人の間に生まれた、バリバリの日本人だと言うのに、

どういうことなのだ。


私なんか、梅干しとイカの塩辛があれば、ご飯何杯でもいけるというのに。




お弁当のご飯は、

おにぎりにしてもだめだった。


ただ嫌いとか食べたくないというのではなく、リバースしてしまうのだ。


家では、納豆かカレーなら、ご飯を食べてくれたが、

お弁当が困ってしまった。


弁当箱の炭水化物ゾーンに、


焼きそば、焼きうどん、スパゲッティ


を繰り返し繰り返し入れる日々。



だが、1年以上続いたこの麺類地獄は、


ポケモンふりかけとの出会いによって、


突然に終わることになる。



アンパンマンふりかけや、プリキュアふりかけではだめだったが、

ポケモンふりかけのおかげで、

お弁当の炭水化物ゾーンに、

ご飯を入れることができるようになった。



ただ、


克服はしたが、完全にwelcomeではなかった。

家でも、先におかずを食べてしまい、最後にご飯が残り、ふりかけや納豆をかけて、どうにか食べるという感じだった。


おかずと一緒にご飯を食べるということは、

みい坊は一切しなかった。


これは、本当に最近までそうだった。





が、


つい先日、みい坊みずから、


白いご飯が食べたい!


と言い出した。


本を読んでいたら白いご飯がすごく美味しそうなものに思えた。おかずと一緒にご飯が食べたい。


と言う。



なんということだ。

みい坊がそんなことを言うなんて、

なんの本だか知らないけどありがとう。



私は小躍りしたい気持ちで食事の支度をした。



その日は、おかずと一緒にご飯をどんどん口に入れて、

うまいうまいと、

あっという間に一杯食べてしまった。


その後おかわりまでして、

トータル、夫よりもたくさん白いご飯を食べた。



それからというもの、


連日、白いご飯とおかずを一緒に楽しむみい坊の姿を拝めるようになった。



量も食べるようになったし、

食べるスピードも、まあまあ早くなった。




こんな日が来るなんて!



みい坊が、白いご飯をおかずと一緒にバクバク食べる姿は、

いくら見ていても飽きない。

できればずーっと食べていて欲しいくらい、

本当に、幸せな光景だ。



ここまでくるのに、長かった。



止まない雨はない
明けない夜はない



とても感慨深い。