お別れ会について話す。


平たく言って、いい会だったと思う。

ウエスティンホテルだったっけ。

すんげえホテルなんだろうし。


昔は、自衛隊駐屯地かエビスビールの工場しかなかったような土地だが。

すんげええ範囲に渡り発展を遂げているんだから。

おされな場所なんだろう。


芸能人やら何やらが、いっぱああいいたし。

元アイドルの、今も中年の☆ちゅわれる年齢不詳のひとは、

ちょび鼻づまりのよな声と、テレビで聞いた朗読リズムで弔辞を読み泣いていた。

かなりの仲良しだと言うフジテレビの元ひょうきんアナが司会で、

女子アナとして進行を担当していた。

責めているわけでも、嫉妬しているわけでもない。


芸能界だも。

仕方ねえ。

鋳型があるんでしょう。


わたしは女優・深浦ちゅうひとを知らない。

テレビ見ないもの。

舞台で見た、女優未満の加奈子しか知らない。

お嬢で突っ張って、酔うと何だか泣いてた彼女しか知らない。


会でいただいた封筒に写真が入っていた。

リビングに飾る。

とりあえず99のこっぱフレームを使う。

俺が気がすむまで、花たむけようと決めたんだが。

毎日遅せえし、ままならんで、帰り道の花壇から盗む。

盗む、盗む、盗む。


2週間ぶりの休み。

娘と買い物&夕食。

フレームをダイソーで購入。

同じぢゃねえもん。

99 はプラ。

ダイはガラス。


自宅でフレームに納める。

娘が急に言った。


「このひと、自動車に乗れば自由にいろんなところに行けるかな…」


「そうかもね。でも免許持ってたかな」


お母さんとあなたが吉祥寺で会った、お友達の会に行ったことは話していた。

偽りのないことばが自然で、娘の普通で、泣きそうになった。

娘はガムについてたおまけのよな、車の、切手よか小さい10ミリ角のシール貼ってた。


感情をこらえる。

娘に背を向け、加奈子のこと話す。


・(ちょっと経過…)


振り向くと、すんげえええええええ、いっぱいフレームにシール貼り。

取れないようにセロテープで補強。


「えええ、そんなにやんないでよおおぉお!!」


娘、ママぢゃねえ、ねえさんに怒られる。


ええ話や。