「おねえちゃん、おにいちゃんは傷ついているんだよ…」


愛憎問題で妹は電話で言った。


「だから無償の愛じゃなきゃ…」


求めないことなんて出来るのか。

求めないことなんてできなええ。

あのくそ不倫じじぃの、詩集買ってるヤツの気がしれねえが。

こんな物欲おばはんに、できるのか。


仕事柄、娘のお世話がおろそこになり。

会社から電話で遠隔操作。


「今日はどう?…お風呂入っていおいて! 宿題は?」


娘は「宿題やったああ」とかお風呂入ったああ」とかウソをつくようになった。

頭がシャンプーの匂いしなかったり、担任の先生から宿題溜まっていると言われたり。

バレバレだ。


子どもはウソをつくものだ。

子どもの内にウソのつき方を覚えないと、いかんと思う。

ウソだけではないが。

頃合いやら、ルール感やら、体感で感じなければ多分、あとあと苦労する。

や、おばはんはママ離れ35歳過ぎてからだけどねえ。


ウソで思ったことがある。

多分、SOSなんだ。

ウソっていうのは、親に怒られるのはイヤだけど、無関心は「べええ」みたいなさ。

愛されている実感、体感がないと、ひとっておかしくなる。


そ、思ったら。

不倫ちゅうのも、そのひとつかと思えてくる。

おぢさんおばはんのSOS信号。

いや、うち旦愛憎はSOSだったのかもしれん。

男はみんな子どもだからな。

いつまでも空飛べるとか思ってるよな。


大人のウソは子どもだぜ。

大人のウソが大人として、つけるようになってもらいてえもんだ。


さとったわけではないが。

風がと通っていりゃ、何とかなると思う。


多分、うち風だけは抜けている。


だってうち古りぃいマンションだも。

すきま風いっぱいよお。