ーカナダ移民体験Ⅱー
7月1日は、カナダ建国147周年の「カナダデー」でした。
これまで何度もこの日を迎えてきたのに、一度もイベントを見に行ったことがなかったのですが、
その日は、なぜかお祝いしたい気分になり、パレードが始まる頃を見計らって出かけてみることにしました。
「すごい人が集まるよ〜」と聞いていましたが、実際に行ってみると、ゲイパレードのときと同じように、意外と簡単に良い場所を確保できました。
パレードは、ポリスのバイクショーからスタート。
数台の警察バイクがものすごいスピードで道を往復し、大きなサイレンを鳴らしながら観客を沸かせます。
そのあとには、音楽隊とカナダ国旗を掲げた制服姿の人々の行進。
――ほぉ、カナダっぽい。
続いて、イギリスを象徴するバグパイプの演奏が響き渡ります。
これも、かつてイギリス領だったカナダらしい演出ですね。
警察や消防車などのパレードが続いたあと、今度はカナダに住む多国籍コミュニティの出番。
中国、韓国、台湾、フィリピン、タイなどアジア圏のグループが特に多く、
続いてポーランドやウクライナなどの東欧、ペルーやブラジルなど南米の行進が続きます。
ヨーロッパ圏の人々も多く住んでいるはずですが、なぜか行進は見当たりませんでした。
そして、パレードの最後を飾るのは日本のコミュニティ。
パレードも終盤になると、少し見飽きてくる時間帯。
「このタイミングで日本か~、盛り上がるかな?」と少し心配になりましたが、
登場したのは、はっぴ姿の人々が担ぐ立派な神輿。
「わっしょい!」という元気な掛け声とともに堂々と進みます。
そのあとには、色とりどりの浴衣を着た女性たちが、笑顔で盆踊りを踊りながら行進。
私が日本人だからかもしれませんが――とても美しく、誇らしい光景でした。
さすが多文化国家カナダ。
建国記念日に、これだけ多国籍の人々が共に行進する。
やっぱりこれこそ「カナダらしさ」なのだと、改めて感じました。












