私が好きな本から、心に残った文章を載せます。


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『寂然として動かず、然も天下の故に通ず』
 

『動かざるごと山の如し』


絶対不動という事は到底不可能で、
山のように動かぬ様に見えるものも、
人間の仮想に対して有する一つの妄想念にほかならない。


これと同様に地球が動いている以上、
その上にある山が不動という事は絶対にありえないが、
 

それをそうと自覚しないのは、
やはり人間の仮想に対する妄想念が然らしめるからである。


故に静座に在る時も、
1秒間数十哩(数十マイル)の高速力が回転するこの地球と共に
やはり自分も其速力で動いている。


人類のみならず、この地球上にあるありとあらゆる生無生の一切もまた
地球と共に動いている。


静止しているように感じられるのは、
自分が地球の回転と同化しているからである。


この大生命のなかから分派現出した一小生命。
宇宙の大生命、

一切万象を創造した力の本源を受けて発動顕現した現象事実。
 

つまり生死は力の本源の活動の経過。


本体の大生命は大海の如く、
又現象個性の小生命はその中の一滴の水と同様であり


大海の水でも、一滴の水でも、少しも変りはない。
 

ただ存在の分量と場所の相違があるのみである。


※注:文章が古典的だったため、自身の解釈で少々変えてあります。

(その為、間違った理解の仕方であるかもしれません。)