ー海外放浪 カナダ移民ー

 

うちにやってきたキジトラの猫シャンは、最後に残っていた子でしたが、

本当なら出会えなかった子でした。

 

 

最初はシェルターに行き、保護猫をもらう予定で、気に入った猫を見つけて予約をしておいたのですが、

なぜかスタッフが違う家族に渡してしまったのです。

私達の方が最初に予約をしたというのに。

 

 

それが原因で夫も怒ってしまい、結局クリスマスの日に、最後に残っていたシャンを250ドルで購入してきたのでした。

 

 

シェルターでの出来事には怒りを感じましたが、それがかえって良かった...

運命の出会いであったのだと、シャンが家に来た時から感じました。

 

 

夫が購入した後、段ボールに入れられたシャンは、車に乗せられたとたん勝手に段ボールから出て、車の中を散策したそうです。

車が走っていても関係なく、チョコチョコ動き回りリラックスしていました。

 

家にやって来てすぐ、仕事が急に忙しくなったことで緊張状態にあった私の膝の上にチョコンと座り、身体の硬直を溶かしてくれたことは以前書きましたが、


家族の誰かが病気の時に、必ず枕元、又は隣に寝て癒してくれました。

普段は気まぐれに移動しているというのに。

 

 

子供とは兄弟のように育ち、守護神のように見守ってくれ、いつも一緒に過ごしていたね。

 

 

シャンプーも全然平気だったし、

 

車で一緒にドライブに行くのも問題なし。

キャリーバッグの中には入らず、人間のように、そのまま自分の座席を一つ確保し、

たまに窓の所に手をかけ、外を見ていることもありました。

まるでワンちゃんのように。

 

 

3時間の車の長距離移動もへっちゃらで、

10時間の長距離フライトの飛行機でも、鳴くことなく、穏やかにキャリーバッグで寝ていました。

 

 

数日の旅行にも連れていくことができ、

 

外にだして(カナダでは猫を外に出すことが出来ました。)

リードなしで、私達と一緒に散歩していた時は、私達のペースに合わせて一緒に歩いてくれました。

 

 

私達には超甘えん坊だったのに、他の猫とはよく喧嘩をし、気が強かった君。

 

 

特別な子でした。