ある日レストランに入り、結婚式(前回の)のパーティーの打ち合わせをしていた時のこと。
イタリア語で質問をしたのですが、店員さんは私にわざと背中を向け、無視をする態勢をとり、夫に向かって答えました。
一回目は《きっと聞こえなかったのだろう。》と思うようにし、受け流しましたが、
何度質問しても無視されたため、
とうとう我慢の限界に達し、ここでの予約は取り止め、店を出ました。
出産後、パブリックの学校のイタリア語レッスンを1か月ほど取った事がありました。
授業中に先生が突然皆の前で、
「あなたイタリア人と結婚しているの?子供もいるんでしょ?」と聞いてきました。
「そうです。」と答えると、
「東洋人とのハーフの子供なら、こんな目をしてるんじゃない?」と言いながら、両手を目の端につけて引っ張るジェスチャー(きつね目のジェスチャー)をしたのです。
外国人がアジア人に対して持っている、いわゆる典型的なアジア人顔のモノマネです。
店の店員さんにも、こういうジェスチャーをされたことありましたが、
まさかパブリックの先生が、明らかに人を侮辱したこの行為を、クラス全員の前でするなんて思いもよらず、開いた口が塞がりませんでした。
カナダで特殊メイクの専門学校に通っていた時、
カナダ人は、私達東洋人の目を「Almond eyes(アーモンドアイ)」とよんでいました。
「アーモンドのような形の目」という意味です。
アーモンドアイという表現には、特別見下したような意味もこめられていないようでした。
家に帰り、怒りながら夫に話すと、こう言いました。
「彼らは無知なんだから無視しなさい。」
年を重ね、ずうずうしくなった今の私だったら、こういう状況でも、皮肉を込めながらいい返せますが、
あの頃の私は精神的にいっぱいいっぱいで、つっぱっていて、ちょっとした差別に心が傷付き、いちいち突っかかっていました。
ちょっと残念です。