ある朝、Questura(警察署)へ行きました。

 

あの魔の場所 です・・・

 

当時、Questura へ行くと思うだけで気が重くなったものです。


朝早く出かけても、(当時は)外で長蛇の列に並ばなくてはならず、半日以上は余裕で潰れてしまううえ、申請してから許可証をもらうまで1、2ヶ月以上待つのが通常でした。

注:)Questura とは、Permesso di Soggiorno (滞在許可証)を申請するために、必ず外国人が出向かなくては行けない場所です。このビザがないと長期滞在が出来ませんが、申請するのには条件があります。

 

そして申請には幾つかの書類を揃えて提出し、認可を数ヶ月も待ち、大変な作業になりますが、認可がおりても、随時必要に応じて更新していかなければいけません。


前回申請をしに行った時に書類が不揃いだったため、再度の申請となったのでした。
 

外で長蛇の列に並んでいると、突然トイレに行きたくなりました。

Questura の前で立っている警察官に、
「建物内にお手洗いありますか?」と聞くと、
その警察官は、
「中にはないよ。そこら辺にならしてもいいけどね。ハハハ」

と笑いました。

トイレを我慢して苦しい時に、こんな冗談言われても、笑えないんですけど・・・



半日かけて何とか申請を済ませ、この前購入したばかりのテレビが壊れてしまった為、今度は修理屋さんとの約束の時間に間に合うよう、即アパートに帰宅しました。

それなのに、約束の15時になっても現れません。


またか〜

 

毎度のことなので諦めモードに入りつつ、イタリアには約束の時間なんて存在せず、イライラすることだらけ。

 


少しして修理屋さんに電話をした所、警察の許可証を取らないと、アパートの前に駐車が出来ないため、今日は来られないと言いました。

 

それならば電話の1本でも入れてくれればいいのに、イタリアでは常識が常識ではないのです。

 


仕方なく諦め、美術用具が売っているお店に行き、「Conte(コンテ)の鉛筆ある?」と店のおじさんに聞きました。
(注:Conte(コンテ社)のデッサンの鉛筆)

おじさんは、
「Con Te?(コンテ?=あなたと一緒に?)、Con Me?(コンメ?=僕と一緒に?)」
とふざけます。

 

つまりConte 社にかけてダジャレを言ったようです。


本当にしょうもない・・・