猫殿の可愛さもさることながら、私はやはり仕事柄、健康状態の方が気になります。

 

特に過保護にされて育ったトクは、前に飼っていらしたご主人が亡くなった後、ご飯や水を一切摂らなくなったと聞いていたため、まずは健康状態を良好に戻すことに気を使っていました。

もちろん、プラスチックや発泡スチロールを食べて飢えを凌いでいたアンの健康状態も同様に見守りながら。

 

 

トクは自分の好きな食べ物を何でも与えられていたようで、偏食な傾向にありました。

好き嫌いが激しく、人間の食べるものも欲しがってきます。

でも人間の食べるものには塩分や糖分が多いため、あげることは出来ません。

 

それに、バナナのように立派なウンチを沢山だすアンに比べ、

トクのウンチはか細く、時には平ぺったく(少し緩めのようでした。)、少量。

 

夏でもないのにすごく水を飲んでいましたし、必要以上にトイレ回数も多いようでした。

 

アンも来た当初は栄養不良で寒がりで、ちょっと排尿困難がありました。

 

 

厳しいですが、まずはふたりを甘やかすことはせず、ちゅーるも必要以上にはあげず(1ヶ月か2ヶ月に1回)、人間の食べ物も与えず、まずは健康状態を戻していくことに専念しました。

 

 

現在、アンは相変わらずバナナ型の立派なウンチをし、今は排尿もスムーズです。

 

トクは体重が増えて程良い筋肉がついた脚になり、ウンチも(アンよりは少ないですが)バナナ型になってきました。

尿の回数も普通になっています。

 

 

 

前にも書きましたが、アンは何かあっても、サバイバル根性で生き延びてくれるという安心感がありますが、

逆に繊細すぎるトクに関しては心配です。

 

私達になにかあっても、残飯を漁ったりネズミや虫をとったりして生き残るくらい逞しくなって欲しい。

 

 

もちろんそれは自分の子供達にも同じことが言えます。

未来に命を繋げていってもらうために、ちょっとやそっとの事では挫けない、雑草のように逞しく生き延びてほしい。

 

 

 

 

そこでふと思うのです。

 

私の鬼軍官の両親があんなにもスパルタだったのも、弱くていい加減な私の根性を叩き直すためのものだったのではないか、と・・・