この話は前にも取り上げたかもしれないけど、最近忘れることが多く…。別に話の内容をここで賞賛するとかそういうことではなく、やや気になったことをいくつか。
「いいかい、どこの世界に殺されたら殺し返す、そんな理屈が通じるところがあると思う!?」こんな感じで大滝秀治演じる船村刑事が諭している場面。これはいわゆる「目には目を歯には歯を」の論法が通じるイラン含め、昨今の中東世界にこの諭しは通じないであろう。シマナツコという母親が犯した犯罪は、おそらく中東では犯罪としては扱われない。むしろ他の同情を得る肯定的行為かもしれない。
「あんたが拳銃を撃ったとき、あんたは自分のやってることがわかってなかった、そうだろ?」「いえ、わかってました。」「い、いやいや、そうじゃないそういうことじゃないんだ、いいかいよく聞くんだよ、拳銃を撃ったとき、あんたは殺意を持っていなかった、そうだね!?」
このシーンは非常に好きです。そうじゃないって言って同じ質問をして同じ答えが返ってきて。こういう演技は、落語から来てるのかなあ。こういうアドリブが冴える役者さんは、もう今や絶滅ですね。赤電話中の心臓発作独り芝居といい、この回は大滝秀治の最高傑作と思っている。