
『チープスリル』『パール』の名盤で知られるジャニスジョプリンは、いわゆるウッドストックにも出演したミュージシャンでロックというイメージが強い。ところがこの『コズミックブルースを歌う』というアルバムでは、文字通りこの人の原点はブルースにあると思わせられる。それはこの人の魂から発せられるようなボーカルから、見た目を除けばブルースミュージシャンと区分けした方がいいのではないかと聴かせられるからである。前作チープスリルのビッグブラザーカンパニーというバンドからソロとしてのデビューを飾った本人の意志は、ブルースを全面に出したかったと思われる。そしてロックというより、より黒い音楽(R&B)の要素でリズム感を大切にする、ややもするとファンクとソウルが押し出されているアルバムがこの作品である。どちらかというとやや難解な音楽が展開される前作より、比較的取っ付きやすいように感じる。1969年。