
80年代にかけてのヨーロッパの音楽は、シンセサイザーの導入により何か神秘的な雰囲気を漂わせるものが多くなった。それはプロコルハルムに代表されるクラシックを基にしたロックミュージックがすでに出来上がっていたことの延長かもしれない。今我々が呼ぶプログレッシブロックは、本来キングクリムゾンなどの長尺の音楽のことを言っていたはず。つまりはクラシックでいう奏楽をロックのジャンルに融合させたものである。そういった音楽がヨーロッパで発展したのは、ヨーロッパがクラシックの原点なのだから当然である。U2がアイルランドの出身ということもあり、何かクラシックの要素を含んでいるのも偶然ではない。このロキシーミュージックのアルバムも、神秘的な超自然的なものを感じさせる。それでいてキャッチーなのだから恐れ入る。本来“Angel eyes”などのダンスミュージックも得意とした彼ら(ブライアンフェリー)はここでは落ち着いた社交のダンスを踊っているようである。1982年。